【あんスタ】後悔したあとに。

かつての友達/１ ページ17

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 なずなて話した後、これからレッスンをするのだというRa*bitsのプロデュースをし片付けを済ませた私は廊下を歩いていた。





「なずな、いい顔するようになったな。私が知ってるあの頃とは大違い……」





 私がいない空白の１年の間にここも色々変わった。普通科にはアイドル科のファンが多く、いつどのフェスをするかの情報は入ってくるが内部の情報は回ってこない。


 誰が復帰し、どのグループが作られ、どのグループが解散したか。それまでに起こった内容。当然のことだが今まで身近にいた彼等のことが知れなくなったことは私にとって大きなことだった。




 私から離れた。私が壊した。それをわかっていても気にせずにはいられなかった。"あのこと"が起こるまでは普通に過ごしていたんだから。





「おーい！あんず！今日、この後の予定は？」


「ーーー」




 聞きなれたよく通る声。反射的に足を止め聞こえてきた方を見るとそこは懐かしく、でも見なれた彼等と過ごした部屋があった。




「(ーー……レオ)」


「ちょっと王様。そんなの聞いてどうするわけ？」


「(……泉)」


「みんなで寄り道して帰るんだ！」


「絶対いや。あんたの寄り道は寄り道ですまないの」


「まあまあ、セッちゃん。王様は言い出したら聞かないから大人しく付き合うのがいいと思うよ〜」


「ｯ(凛月)」


「そうよ、泉ちゃん。それに断ったら絶対駄々こねるんだから、大人しく付き合いましょ？」


「(嵐……)」


「はあ……なるくんまで」


「私はsweetsを食べれるならどこでもお供させて頂きます！」


「はあ？かさくん、あんたさっきも休憩中にくそカロリー高いもの食べてたのに︎また食べるつもりなの？」


「うっ……それはそれ、これはこれです！」


「屁理屈言わない！」





 部屋の中から聞こえてくるのは私も知っている声。でも１人だけ聞きなれない声があった。新入生なのかな。……ううん、それよりも……。




「(あの頃とは雰囲気が全然違う)」



 レオがあの頃とは違うのはわかってた。ここに戻ってきてる時点でなにかしらの影響があったのは確かだから。でも……。



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