# 本当の思い ページ30
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翌朝、起きたらまだ7時半だった。
駿佑はもちろんまだ寝ている。
でも少し良くなったのかいつも通りの寝相で寝ている。
口も空いてるし目も半目。なんか安心した。
なんか寝れなくなって1時間くらいスマホ触ったり漫画読んだりしてたら駿佑が起きてきた。
道枝｢んあ、おはよ…｣
｢あ、おはよ｣
駿佑に熱を計らせたら平熱になってた。安心 、、
｢もう大丈夫？｣
道枝｢うん、多分｣
その後は少し沈黙が続いた。
破ったのは駿佑の方だった。
道枝｢こんなこと言ったら甘えだと思うけど｣
道枝｢正直ほんまに大変やった｣
道枝｢初めて仕事行きたくないって思った｣
道枝｢それくらい辛かった｣
きっと駿佑は他の人が思ってる何倍も何十倍も頑張ってて、何千倍も何億倍も辛い思いをしてる。
でも駿佑はこの仕事がずっと好きやから嫌だなんて言葉は今まで聞いたこと無かったしどんな仕事でも嫌な顔ひとつせずにやってきていた。
色々背負ってるんやろな、駿佑も。
売れっ子に見えて実は色々思ってるんやろなって言うのは何となくわかってたけど。
道枝｢最初はドラマの撮影も楽しかったけど｣
道枝｢もう今はなんのセリフ言ったかも覚えとらんくらい怒涛の4日間やった｣
道枝｢ほんまは昨日の朝の新幹線で吐いた、｣
メンバーはこんなに頑張ってるのに、自分のことを考えるとなんだか惨めになってきた。
駿佑が頑張ってる時私何してたかな。家で寝てたっけ。ほかのメンバーとご飯行ったっけ。
｢気づけんくてごめん｣
道枝｢大丈夫｣
道枝｢俺こそごめん｣
道枝｢あんまりLINEも返せてないし、2人で話す時間も最近全然ないし｣
道枝｢Aだけが心の拠り所やのに 、、ごめん｣
" 心の拠り所 " …
道枝｢東京にいる時もAに会いたくて｣
道枝｢今日A東京で仕事ちゃうかなって思ってスケジュール何回も確認したけど大阪の仕事しかなくて｣
道枝｢今まではすぐLINE返してたのに急に1日とか空いて、何返せばいいか分からんくなって｣
道枝｢偶然テレビ局で会えんかなとか考えてた｣
道枝｢Aが急に東京で仕事入って一緒にご飯とか行けないかなとか、色々考えたけど｣
道枝｢… 途中から考える余裕もなくなった｣
道枝｢… 昨日の仕事もほんまは休もうかと思った｣
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Hano.(プロフ) - ついにみちがきの時代が、、、、いつもキュンキュンしながら読ませてもらってます！！ (2021年9月11日 1時) (
レス) id: 274f9384a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pi | 作成日時：2021年9月10日 14時
