【黒尾鉄朗】黒尾くんの寝癖は直らない。

＊俺の ページ19

.








『黒尾サン、この状況は一体なんでしょう』



「なんでしょうネ〜
今日の自分の振る舞いを振り返ってみたら
どうデスカ」







今日のことで、クロに何か気に障ること…




あ。







『クラスの男子にブレザー借りたこと…？』







今日の合同体育の授業でブレザーを忘れた私に、近くにいた男子が貸してくれたのだ








「正解でーす。
おかげで黒尾クンはご機嫌ななめなんですぅ」







私を見下ろすクロが口を尖らせる





今の状況
クロの家に勉強会しに来たはずなのに、
床に押し倒されてしまっているのだ





つまり嫉妬……？









「俺に借りればいいだろー？」




『クロの存在忘れてた』




「オイ」







普段は澄ました顔してるのに、
ちょこちょこ妬くクロはたまにめんどくさい。







『どうすれば機嫌直るの？』



「俺を妬かせた悪い子には、
ちょっとしたお仕置きが必要デス」




『お仕置き…？なにそれ』




「それはお楽しみ♪」




クロは楽しそうにそう言うと、私を持ち上げて
すぐ横のベッドに落とした






「耐えられるといーね、Aちゃん？」






クロがニヤリと笑って、
掬った私の髪に口付けした








…









『クロ…………っ…、…ひゃっ！』





「……どしたの、A」





『そこ……やぁ、』





「……」





『まっ、て、……くろ、クロ……！』





「…っあー、かわい」








降りかかるキスの嵐



顔中に口付けられたかと思うと




耳元で口がくっつくところまできて
吐息混じりの声で囁く





「…反応良すぎ」



『っやぁ…！』






耳たぶに噛むようなキスをする





クロの手は制服のリボンの結び目に






『っやだ、まって、』




「…見せて。
他の奴が知らないところも、ちゃんと、」







しゅる、とリボンが解け、
ブラウスのボタンが外される





上半身を乱れさせた私の姿は、
クロの瞳にどう映っているのだろう





恥ずかしくて顔が見れない







『っ…』





「…ここ、跡付けていい？」







とんとん、と人差し指でつつかれる胸元



ふい、と顔を背けるとそこに軽い痛みが走った




私の反応を伺うクロはいつになく
楽しそうだ






『なんなの、その楽しげな顔…っ』





「楽しいよ、A、
触る度にびくびく動くからさ。
……あー柔らけぇ、きもちい…」








剥き出しになった肌に顔を埋めると
おへそのふちをなぞるようにぺろ、と舐める

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