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｢それがですねー、花子くんがあれから口を利いてくれないんです｣
｢まぁ、あんなことしたからな｣
｢私の中では先生も共犯なんですけど？｣
私はクスクスと笑いながら言う。
｢なんでだ……｣
先生は納得のいかない様子で私を見た。
｢だって先生、あの時私のお願いを聞く前に逃げれば良かったじゃないですか。確かに私も先生にしがみついてたけど、私なんてもう人間じゃないし、適当にぺっとしときゃよかったんですよ｣
｢それもそうだな……｣
｢先生知ってたんですよね、私がどんな人間だったか。だから私があんなお願いするって分かったから逃げたんですよね｣
｢……まぁ、そうだな｣
｢なんでお願い聞いてくれたんですか？ 花子くんに私のお願い叶えてあげてって言われたからじゃないですよね？｣
先生は何も言わなくなった。それで自分が言いすぎていることに気が付いた。
｢あ……ごめんなさい……私、なんで先生が私のお願い聞いてくれたのか気になっちゃって……今のは忘れて……え｣
先生は私の頭に手を乗せ、そのままくしゃ、と
撫でられる。
｢……お前を気の毒に思ったからだ｣
｢私を？ なんで？｣
先生はあまり言いたくなさそうだった。でも私は聞きたかった。私は先生をじっと見つめる。
｢……俺はお前の本を読んで、お前が死ぬことを知っていた。ついでにお前がとんでもない変態だってこともな｣
｢んなっ……最後のは言わなくてもいいのでは？｣
先生はフッと馬鹿にしたように笑う。でもすぐにその笑いは悲しそうなものになった。
｢職員会議でお前の話が挙がったとき、さすがに俺も自分の無力さを恨みはしたよ。繋がりはなかったが、お前は一応この学園の生徒だからな。まぁあれだ、単純にこんな若くに死んだお前を可哀想に思ったのさ｣
なんだか刺さったような気がした。はっきりと言われた、可哀想と。
｢……私って、可哀想なんだ……｣
仕方ないと思ってた。事故だったし、そういうこともあると。誰も悪くないし。家族だって、友達だって、いつかは仕方ないことだったと割り切って、私の死を受け入れてくれる。だから、こうして死んでも尚時間が与えられたのに、私は泣かなかった。それなのに、
｢先生がそれ言っちゃうんだもんなぁ……｣
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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (
レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです！ 分かります！ 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います！ (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです！個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです！ 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです！ 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです！ (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです！これからも頑張ってください！ (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：被苦人 | 作成日時：2020年2月10日 10時
