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｢怒ってます？｣
｢……｣
｢すみませんって｣
｢……｣
あれから数日、花子くんはまだ怒っていた。もうずっとこの調子だ。口も利いてくれない、目も合わせてくれないで私もそろそろ本気で寂しくなってきた。
｢……｣
｢……｣
こうなってしまっては私も本当にすることがないものだから、私は仕方なく女子トイレを出た。
土籠先生に構ってもらおう。放課後だからきっと理科準備室にでもいるはずだ。
｢ごめんくださーい｣
コンコン、と扉を二度叩く。するとすぐに扉が開いた。
｢あ、土籠せんせ＿＿｣
違う先生だった。
｢あれ、誰もいない……今ノックされたと思ったのにな……。土籠先生も聞こえましたよね？｣
｢え、あぁ、はい、そうですね……｣
扉が開かれた隙を見て中を覗く。土籠先生と目が合った。先生は面倒そうに小さく溜息を吐いた。
｢すみません、ちょっと職員室行ってきます｣
｢あぁはい、クラス担任は大変ですねぇ、ご苦労様です｣
土籠先生はぺこ、と少しだけ頭を下げて、部屋を出てきた。廊下を歩いていく先生に着いていく。
｢何の用だ、A｣
｢えへへ、土籠先生って優しいですねぇ｣
｢何がだ……用がないなら七番のところにでも帰れ｣
｢まぁまぁそう言わずに、ちょっとお話しましょうよ｣
土籠先生はわざとらしく溜息を吐いたが、私と静かに話をするために屋上まで出てくれた。
｢はー、風が気持ちいいですねぇ……あ、そうだ！ 先生見てください！ 私花子くんみたいに浮けるようになったんです！｣
私は空中でくるん、と一回転してみせる。
｢そうか｣
先生は短くそう返した。まぁ、土籠先生のことだからそれくらいしか返ってこないのは分かってたけど、やっぱりもう少し何か欲しい気もする。今は花子くんにも構ってもらえず寂しいのだ。
｢それで、何の用だ｣
でも、先生はちゃんと話を聞こうとしてくれる。土籠先生は怪異ではあるが、その前に学校の先生なのだ。やっぱり生徒を放っておけない。だから私もそれに甘えてしまう。
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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (
レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです！ 分かります！ 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います！ (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです！個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです！ 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです！ 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです！ (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです！これからも頑張ってください！ (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：被苦人 | 作成日時：2020年2月10日 10時
