幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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A視点＿＿＿＿








あの日、私はころんと一緒に家に帰った
借りたジャージたちを洗濯して返す
制服もしわを伸ばして干しておいた

不幸中の幸い…なのか、次の日は土曜日
学校は休みだった
あの3人に会わなくてすみ、ころんとどんな顔で会えばいいのかしばらくは悩まなくてすんだ





あのとき…いきなりハグされてビックリした…
でもなんだかすごい落ち着いたな…不思議…








今日は日曜日
私の両親は共働きのため、1人でお昼ご飯を食べていると、着信音がリビングに響く








“ころん”









通知と一緒に表示された名前
それを見て電話に出るか少し躊躇ったが、結局出た








『もしもし、』


［もしもしA？いきなりなんだけど、今家行っちゃダメ？］








特に断る理由がないため、“いいよ”と返事をすると、
“じゃあ今から家いく”
と電話をきった

家が隣なだけあって、電話の数十秒後に家のチャイムがなる









ｶﾞﾁｬｯ









玄関の扉を開けると、なぜかお菓子の山を抱えてニヤニヤしながら立っているころん








『え、なにそれ』


「お菓子」


『いやそれは見れば分かるんだけど…』


「えぇ？このお菓子ちゃんたち見ても何しに来たのか分からないの〜？」







“お菓子パーティーでもするの？”

なんてふざけて答えると、ころんはさらにニヤニヤしながらこう言った









「ゲームするしかないっしょ！」









。.:*:・'°☆。.:*:・'°☆









「あ”あ”あぁぁぁ！！」


『うるさっww』


「いやだって強すぎでしょ！なんでそんな強いの！？」









騒いでいる私たちの前の画面には、1位と5位の文字
まわりにはポテチやジュース、お菓子が置かれている







『昔っからやってれば強くなるでしょ』


「え、なにそれ僕に喧嘩売ってる！？」


『気のせい気のせい』


「次こそは絶対勝つ！」


『頑張れー』


「ねえやっぱ喧嘩売ってるでしょ！？」


『wwwww』









この前のことなんかなかったかのように、普段通りのころん








気使ってくれてるんだろうな…






“ああぁぁ！バナナの皮踏んじゃったああ！”

ちらっと横を見ると、いつもみたいに騒いでいる









聞こえないように小さな声で“ありがとう”と私は呟いた

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