幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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気づかないうちに、黄色のカーディガンを着た男子と赤のパーカーを腰に巻いた男子が部室に入ってきていた






「ぬあ！？…っていつの間に！？なんで僕の後ろにいるんだよビックリしたじゃん！！」


「気づかないころちゃんが悪いんです。僕たち堂々と入ってきてたのに…まるで空気みたいに扱って…
それになんですか？悪魔って。酷すぎません！？」


「えぇ？酷くないでしょ、事実じゃん！」


「ころちゃん〜悪魔は言い過ぎだね。言うなら腹黒にしときな笑」


「ちょっと！？」








でたでた、この会話
仲がいいのか悪いのか…やれやれ…



またやってるよ、なんて顔をしてる先輩2人と私

このなんとも言えない空間にぽつんと取り残されてるさとみくんの横に移動し、


“これ、軽音楽部の日常”


と教えてあげる


“賑やかで楽しそうだな”


なんて返されて少し笑ってしまった







「はいはい、るぅとくんにころちゃんそこまで〜」


「いっつもこんなんに巻き込まれてる莉犬とAちゃん、すごいな〜笑」


「さすがに慣れたよ笑」


『wwww』









「え、ジェル先輩…今莉犬…って…」









わいわいやってる中、さとみくんがいきなりぽつりと声に出した








「…え？今誰か俺の名前呼んだ…？





ってさとちゃん！？」


「やっぱり…！！莉犬じゃん！久しぶり〜！」


「えええさとちゃん久しぶり〜！！」









え…何この状況は…急展開っ


私を含めたさとみくんと莉犬くん以外の5人は、口を開けぽかんとするしかなかった





「え、まってまって。莉犬くんとさとみくん…ってお知り合い…？」





この状況の中、最初に言葉を発したのはなーくん先輩






「そーだよなーくん！まさかここでさとみくんと再会するとは…運命感じるわ()」


「莉犬とは小学校までずっと一緒だったんです！」


「でも俺が今の場所に引っ越しちゃって離れ離れになっちゃったんだよね…
さとちゃん…また会えて嬉しいよ俺…( ；∀；)」


「莉犬ぅぅ俺もだよぉぉ( ；∀；)」








感動の再会で抱きしめあっている2人


そして今だにぽかんとしている私たちであった

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