騒がしい日常2 ページ10
貴方side
貴「……は、え?」
沖田が言った言葉がすぐには理解出来ず、頭がショートする。
沖「総悟って呼べって言って言ってるんでィ。
離されたかったら言えよ。………A」
いつもとはまったく違う甘い声で、耳に囁かれる。
ゾクゾクするような感覚が私を襲い、沖田の吐息の熱が、私の体に広がっていく。
沖「………耳、弱いんですかぃ?」
そう沖田は言うと、私の右耳に吐息を流し込み、甘噛みをした。
貴「っひぁ!…んっ…やぁ…やめ…おき」
沖「総悟。」
まるでそう呼ばないと絶対にダメだと言うように、熱を帯びた瞳に捉えられる。
沖田の胸板を押すが、何故かまったく力が入らない。
貴「っ……沖……そ………総悟。」
あれ?名前で呼ぶのってこをなに恥ずかしかったっけ?そう思うくらい私の顔は真っ赤になっていた。
沖「出来たじゃないですかぃ。A。」
沖田は満足そうに微笑み、再び私の耳に囁きかけてくる。
ゾクゾクする感覚が私の身体に走った。
っも、もう限界ぃいいい!!!!!
貴「きゃああああ!!!」
パチーン!!
沖田の頬に平手打ちをし、緩んだ沖田の腕の中から悲鳴をあげながら私は飛び出して逃げた。
*********************
Aが走り去って行くのを見ながら、沖田は身体を起こす。
そして叩かれて赤くなった頬を抑えながら、ため息をついた。
沖(まさか、夢じゃなかったなんてねィ。)
そう、沖田はこの状況を夢だと思っていた、
なぜなら、Aの夢を見るのは一度や二度ではない。
原因は分かっている。誘拐犯にAが連れ去られ助けたあの日からだ。
あいつの顔や表情、声が俺を掴んで離さない。
ぼうっとするとすぐにアイツの事を考えてしまう。
沖(いったい俺ァ、どうなっちまったのかねィ…………まあ、いいか。)
自分の名前を顔を真っ赤にしていうAの姿を思い出し、沖田の頬は緩む。
自分の名前を呼ばれるのがこんなに嬉しいとは思っていなかった。
緩んだ顔をそのままにしながら、沖田は寝た。
30分後ーーーー場所、会議室。
土方に叩き起こされ、顔に真っ赤な手のあとがありながら、とても機嫌が良い沖田と、
むちゃくちゃ機嫌が悪い土方と、
恥ずかしすぎて沖田の顔が見れず、隊士達を睨みつけるように見るAの姿に、
隊士達が震えあがったことは言うまでにない。
土「おい、テメェ仕事なめてんのか?」
沖「俺がいつ仕事なめたって言うんですかぃ。
俺がなめてんのは土方さんだけでさぁ。」
土「よーし勝負だ剣を抜けェエエ!!!」
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紺花(プロフ) - 土方彩香さん» 全然大丈夫ですよ!誤字可愛らしいです。本当ですか!?シリアス自信がなかったので嬉しいです!!ありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年10月21日 19時) (レス) id: 3ee85d0920 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - すみません、「とかとか」になっちゃったのは誤字です…。 (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!…いや、あの、ひとつだけ言わせて下さい…。紺花さんの書くシリアス最高です!!!いや、ギャグもいいんですけど、元々暗い話とか重い過去とかトラウマとか戦とかとか大好きなんで、今のシリアスむっちゃ私好みです! (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
紺花(プロフ) - やっぱりテスト、ありますよね……。うぅ、テスト嫌だァア!!でも、コメントをくださったおかげで元気がでました!頑張ります!お互い頑張りましょう!!コメントありがとうございます!! (2019年10月3日 7時) (レス) id: 2272969ba0 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!私も明日からテストです…。嫌だよ〜…。なので、頑張って下さい!と言うか、お互い頑張りましょう!! (2019年10月2日 20時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺花 | 作成日時:2019年5月22日 20時