逆刃刀の女2【銀魂】

暁夜 ページ11

貴方side

街が静まり返り、昼とは違う雰囲気が漂う満月の夜。

粛正を行う為、新選組は港の倉庫街にきていた。

ここで今夜、"暁夜"という過激派攘派が麻薬や武器などの売買を行うことになっているため、粛正を行うのだ。

見張りの山崎が報告しに戻ってきた。

山「予定通り、麻薬や武器の売買を行うようです。かなりの人数が中にいるので、警戒は必要だと思いますが、まだこちらには、きづかれていないかと。」

私の隣にいる土方さんが隊士達に指示をだす。

土「周囲を囲んで逃げられないようにしろ！
各自持ち場につけェエ！！」

倉庫の周囲に隊士が散らばり、バズーカーをかまえる。

これを放って、敵が混乱している間に一斉に倒すと言う算段だ。

沖「土方さん、夜中のドラマの再放送始まっちゃいやすぜ。」

土「ヤベェ、ビデオ予約すんの忘れてた。
さっさと済まそう。発射用意！！」

貴「あ、私も予約すんの忘れてた。『バレないようにわさびを入れる方法』って番組なんですけど、見たいんでさっさと済ませましょう。」

私がそう言うと副長の顔が真っ青になる。


土「あーみんな。さっきの言葉なしで、後１時間後くらいに発射用意にしよう。」

沖「すいやせん土方さん、もう撃っちゃいました。」


倉庫には大きな穴。中から騒ぐ声が聞こえてくる。

土「テンメェェエエ！？！！
あああもういい、御用改めである新選組だぁ！一人残らず打ち取れェエ！！！」

副長がキレながら叫び、隊士達も突入する。

中には50人から80人くらいの攘夷浪士がいた。

「新選組だぁあ！！！逃げろぉおお！！」

私と沖田、局長と副長が並んで先陣を切る。


沖「勝負でさぁ。俺がテメェより敵を多く倒したら、一日は俺のいいなりになるってことで。」

貴「なにそれ怖すぎ。じゃあ、私が勝ったらわさびスペシャル丼食ってもらうからね。」

土「喋ってねーで真面目に戦いやがれェエエ！！」

さて。本気出しますか。

副長に叱られたので、適当にかわしていた敵をなぎ払い、刀を一度鞘に収め、手をかける。

5、6人くらいの男が刀を私に向けて飛びかかってこようとする。


睦月流ーーー紅の舞！！




戦場を駆け回っていると、壁際に追い詰められている隊士が目に入った。
相手は3人。さすがにきついだろう。
そう思い、急いでそちらへと走る。

隊「っ…！」

敵が振りかぶった刃を隊士が刀で受け止める。

チャンスー！私は走りながら上へと飛び、思いっきり勢いをつけて刀を振るう。

後ろから攻撃された敵どもは、見事に吹き飛んだ。

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