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ヌナは小さな事でも、上手に掬い取って、気づいてくれる人だった。
例えば、さっき言ったみたいに、小さな木に花が咲いたとか、
宿舎から事務所までの道の間のパン屋さんが休業してたとか、
そんな街の小さなことから、
ホシヒョンの足の使い方がいつもと違って、左足を庇っているようだとか、
ウォヌヒョンの口数がいつにも増して少ないとか、
そんなメンバーたちの些細な変化まで、気付いて気にかけてくれるような、そんな人。
『ディノ、ちょっと休もう』
1人で練習室にこもって、新しい曲の振り付けを練っている時だった。
完全にスランプで、頭にはどこかでみたような振り付けと構成しか浮かんでこなかった。
床に1人大の字になって天井を見つめる。優秀で多彩な兄たちに囲まれて、自分が凡人に思えた。スランプの時にネガティブになるのは、どうみても悪循環なのに、そんな考えが頭をよぎって離れなかった。
そんな時、ガチャ、と音がして練習室の扉が開いた。
そこにはAヌナが立っていて、思わず上半身を起こす。
『捗ってる？』
なんて、聞くヌナ。僕が静かに首を振ると、ヌナはくすりと笑ってから僕の隣にきた。
そして座り込んでいる僕の腕を掴むと、グイッと上に持ち上げて僕を立たせた。
『ディノ、出かけようか』
そう言うや否や、ヌナは僕に部屋の隅に置いてあった僕のアウターを着させ、荷物を持たせて練習室から引っ張り出した。
『ちょ、ヌナ、！？僕この振り明後日までに作らないとなのに…、！』
『大丈夫！夕方には帰るし、明日もあるでしょ！私も明日付き合うから』
そう言ってヌナはぐんぐんと事務所の中を進んでいく。
一体、どこへ行くと言うんだろう。
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ゆいか(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさま、コメント下さりありがとございます！思い出した…と思いきや、でした、笑まだ記憶を戻すには少し時間がかかりそうですので、暖かく見守っていただけたら嬉しいです笑こちらこそ読んでくださってありがとうございます♡ (2022年10月7日 0時) (
レス) @page44 id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - えー！！記憶思い出した！？！！面白いです！！更新ありがとうございます！！ (2022年9月29日 23時) (レス) @page39 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - なのこ5546さん» なのこさま、コメントくださりありがとうございます！すごく嬉しいお言葉ばかりで…大変励みになります、ありがとうございます（ ; ; ）これからも不定期にはなりますが更新頑張りますので是非また読みにいらしてください♡ (2022年9月23日 0時) (レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - コメント失礼します🙇♀️小説とっても面白いです！！紅一点がたくさんある中、主人公の記憶がなくなる設定はなかなか無いのでワクワクしながら読んでしまいました。更新楽しみにしておりますこれからも頑張って下さいっ！！ (2022年9月16日 12時) (レス) @page29 id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年8月23日 1時
