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異空間の世界に変わるとコウタは両手を前に出した。
その隣でヒカルが自分達よりも前にいるケイに気付いた。
ヒカル「ケイ!お前もこっちに!」
ケイ「俺なら大丈夫だ。俺は荒波の影響は受けない」
ヒカル「でも…」
ケイ「俺が堤防に隠れる訳にはいかないんだ。涼介とダイキに水の結界を張らないとあいつらは荒波にのまれてしまう」
侑李「えっ?涼介とダイキ。無事なの?」
ケイ「とにかく!全ては後だ!時間がない!」
顔を海に向けたまま、両手を前に出して構えているケイにコウタは頷いた。
コウタ「頼んだ!ケイ」
コウタが両手を下から上へゆっくりと上げる。
その動きに合わせて地面から巨大な岩の壁が大きな音を立てて盛り上がってきた。
ゴゴゴゴゴッーー!!
壁の動きが止まるとヒカルが風を起こして岩を強化させる。
堤防を確認したケイは涼介とダイキの存在に意識を集中させた。
すぐにこちらに向かっている存在を捉えた。
ケイは2人に向かって水の結界を張った。
ダイキ「はぁ……はぁ……」
流石のダイキも散々、霊力を使った後、涼介を抱えて走るのはかなりキツイ。
しかも地面は泥濘るんでいる。
それでもケイの力が確実に届く所までは行かないと荒波には勝てない。
ダイキ「まだ……か。ケイ…」
縺れる足を一所懸命前に出す。
後ろからは押し寄せる波の音がだんだんと大きく聞こえてきた。
ダイキの足が泥濘んだ地面にとられて転倒する。
その反射で涼介が地面に落ちた。
ダイキはすぐに立ち上がり、涼介の元に行こうとするが足に力が入らず、上手く立ち上がれない。
膝を付きながらも涼介の側に寄る。
ふと後ろを振り向けば、海水はすぐ側まで来ていた。
ダイキは涼介を抱え込み、その場に踞った。
そして、波はケイ達がいる浜辺まで到達した。
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hina(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - 本当に好きすぎます…!!これからも楽しみにしてますね! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2019年12月7日 21時