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ダイキ〈あっちゃ〜。侑李の奴、あんな事言ったって信じる訳がないのに〉
ケイ〈何言っちゃってくれてんだ〉
涼介「…………」
ちょうど、教室の横を通り過ぎようとしていた涼介達の耳にも侑李の叫びが聞こえてきた。
入り口の前で思わず立ち止まる。
教室の中には侑李の他に6人の生徒がいた。
7人の間に不穏な空気が漂っている。
真っ直ぐ前を向いていた涼介の足が方向転換され、教室の中に入った。
「は？何言ってんの。お前」
「頭可笑しいんじゃないか？」
「魔物なんかいるわけないだろ」
侑李「本当の事だよ！」
「あっ。山田くん…」
友達の1歩後ろにいた女子が中に入ってきた涼介に気付く。
侑李「涼介……」
〈〈…………〉〉
小人サイズのダイキとケイも涼介の後ろで事の成り行きを見守っている。
「おっ。バカが来た」
「嘘つきとバカでいいコンビだな」
嘘つき。
侑李の中で怒りが再び込み上げる。
侑李「違う！僕は嘘つきなんかじゃない！」
「嘘つきだろ。魔物なんて」
「嘘つくならもっとマシな嘘を付けよ」
「そんなの保育園児だって騙されないぜ」
ゲラゲラと高笑いする男子。
侑李「涼介！本当だって言ってよ。魔物はいるって。そのケガだってその時に出来たものだって」
涼介「……っ」
ダイキ〈涼介……〉
ケイ〈………〉
涼介は俯き、下唇を噛む。
侑李「涼介…！」
必死に同意を求める侑李。
涼介は両手をぐっと握り締めた。
涼介「ごめん。侑李……。俺には何の…ことだか……」
小さな声でそれでもはっきりと侑李を否定した。
侑李「何…それ」
「あははは！やっぱり、嘘じゃんか」
「やっぱ、頭いい奴は妄想も違うよな」
「あれじゃね。バカと天才は紙一重ってやつ。あっ。バカと天才のコンビでちょうどいい」
「バカに裏切られたらおしまいだな」
教室中に響く笑い声。
ダイキ〈俺。こいつら殴りたい〉
ケイ〈冷っえ冷えの水、ぶっかけたい。涼介をバカにしやがって〉
涼介の頭上でダイキは殴る真似をし、ケイは顔の前で右手を振るわせていた。
一方、未だに顔を下に向けたままの涼介。
笑い飛ばしている男子に怒りしか感じない侑李。
侑李(バカにされた！)
キッと侑李が睨み付ける。
「何だよ。本当の事だろ」
今度は怒りの矛先を涼介に変えた。
侑李「何で…ほんとの事言わないのさ！」
涼介「………」
侑李「涼介のバカ！涼介なんて嫌いだ！」
バタバタと音を立てて教室を飛び出した。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
