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侑李の家に着くと、ダイキがチャイムを鳴らす。

中から侑李の母親が笑顔で迎えた。

沈み込んで俯く侑李と無表情のダイキを見ると侑李の母親から笑顔が消えた。

ダイキ「すいません!」

急に勢いよく頭を下げるダイキに侑李は思わず、目を見開く。

ダイキ「仕事に……侑李を巻き込んでしまいました」

母「…………」

侑李の母はすぐに状況を理解し、侑李とダイキを交互に見比べる。

何も言わない母を侑李はちらりと見ると視線が合ってしまい、再び俯いた。

母「送ってくれて有難う。今日のところは帰ってくれる?」

ダイキ「はい……」

母「侑李。中に入りなさい」

侑李「うん…」

とぼとぼと侑李が中に入ると同時に扉は閉められ、ダイキは深いため息を落としていた。





ダイキが家に帰るといつも付いているリビングの電気が消えていた。

ダイキ「涼介の部屋か」

階段を見上げて静かに上る。

涼介の部屋の扉を開けるとうつ伏せになって寝かされている涼介とベッドの側で治癒の力をかけているケイがいた。

ケイ「お帰り。侑李は?」

ダイキ「無事、送り届けてきた」

ケイ「そう。妹さん。何か言ってた?」

妹さんというのは侑李の母親のこと。

侑李の母親は涼介の父親の妹だ。

ダイキとケイは日頃、侑李の母親を妹さんと呼んでいる。





ダイキ「何も。多分、今頃聞いてるかも。俺達の事」

ケイ「そっか」

ダイキ「まずったなぁ。まさか、侑李が後ろをつけていたとは」

ケイ「まあ、失態だよね。ただ…」

ダイキ「ただ?」

ケイ「今回の事で分かった事がある」

ダイキ「侑李が異空間に入って来られた事…か?」

ケイ「何だ。ダイちゃんも気付いてたのか」

ダイキ「そりゃあ…な」

普段、戦いの場を異空間に変えるのは現実世界の住人、建物などが巻き込まれないようにするため。

人々に闇の者の存在を隠すため。

よって、異空間には部外者は入れない。

ところが侑李は異空間に侵入できた。

魔物に関わっていないのに。

ケイ「恐らく…。侑李には精霊術師になる素質があるんだろうね」

ダイキ「参ったなぁ。妹さんに何て言えば…」

ケイ「少し離れてみるか。どうせ、涼介もケガでしばらく学校に行けないし」

ダイキ「だな」

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hina(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - 本当に好きすぎます…!!これからも楽しみにしてますね! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hina | 作成日時:2019年12月7日 21時

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