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ダイキとケイがリビングに行ったのを見計らい、涼介は2人に気付かれないように家を出た。

これからどうしようかと辺りを見回す。

ふと目に入るのは赤い鳥居。





昔。

ケイ「あれをくぐると別の場所に移動するから、魔物退治以外はくぐらないでね」

と言われた事を思い出した。




涼介の足は赤い鳥居に向いていた。

赤い鳥居を見上げながら、ゆっくりと下を通った。






目の前にはアスレチックパークが広がっていた。

そこで遊ぶ子供達の笑い声。

子供と一緒に遊ぶ大人。

涼介(あれが皆が言っていたパパとママ)

あの2人がいたから子供が生まれた。

涼介(親と子供……)

一緒に住んでいる血の繋がった親子。

ふとダイキとケイの姿が浮かぶ。

涼介(違う……)

頭を振り2人を否定する。

涼介(あの人達は僕の親じゃない。僕と血の繋がりはない)

涼介は逃げるようにその場を走り出した。




そして、気が付くと森の中にいた。







森の中は薄暗く、とても静かだった。

聞こえるのは時折風で揺れる葉の音。

胸の内から寂しい思いが込み上げてくる。

涼介(家に帰ろう……)

振り返るとそこはどこまでも木々に囲まれていて、道どころか方角さえも分からなかった。

涼介(どうしよう……)

迷っていると水滴が頬を濡らす。

空を見上げるとぽつぽつと雨が降ってきた。

涼介は走り出した。

何処か雨宿り出来るところはないか探していると前方に崖が見えた。

近くまで行くと小さな洞窟を見つける。

中に入ると同時に雨は更に強くなった。

息を切らしながら、涼介は座り込み体を縮めた。

濡れた服が気持ち悪い。

涼介「寒い……」

震える体を更に小さくする。

涼介(こんな時ダイちゃんが居てくれたら、火を出してくれるのに……)

涼介「寂しい……」

ザーザーと降る雨の音がいやに響く。

涼介(ケイちゃんが居てくれたら、僕の周りの雨を止めてくれるのに……)

ふと思い出す2人の姿。

涼介(僕、ダイちゃんとケイちゃんがいないと1人なんだ。会いたいよ。迎えに来てよ)

膝を抱える腕に顔を埋め、静かに涙した。

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作品ジャンル:タレント
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hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» お久しぶりですね。まあ、2歳なので……。覚えてるのは難しいでしょうね(笑) (2019年11月22日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - お久しぶりです!!…涼介はダイキとの契約の時のこと覚えてないんですね 笑 続き楽しみにしてます♪ (2019年11月22日 0時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» すみません。返事を返していない事に気付きました。もう少し、物語は続くのでお付き合い下さい。 (2019年11月11日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - これからどうなるのか、気になり過ぎます!!!! (2019年10月19日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» すっごく伝わります。ただ、コメント忘れても大丈夫です。楽しんでくださってると思うだけでも嬉しいですから。本当に有難うございます。 (2019年10月17日 21時) (レス) id: 3a7570e4ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hina | 作成日時:2019年9月6日 20時

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