PIERROT (ページ47)

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気分が、堕ちていく。

今日はいつもより調子も良くて、

楽しめると思ってたんだけどなぁ。

1度ネガティブな沼に足を入れれば、

そのままズブズブと沈んでいくしかない。

ここまで辛くなったのは久々だ。

そのくらい、心が悲鳴をあげていた。

むしろ、今朝調子が良かったからなのかな。

気分の上下の振れ幅がいつもより大きくて。

どうしようもなく切りたくなって、

手首に爪を立てる。

もう、話す気力もなくて、

賑やかに話すメンバーを横目に、

ぼーっと窓の外を見ているのが限界で。

愛想笑いすら作れない。

笑え、口を開け。

雰囲気を壊すな、って、

また照に怒られちゃう前に。

頑張って口角をあげたけど、

口元がピクピク痙攣する。

なんとか時間が過ぎるのを

ただひたすらに待っていた。

どれくらい時間が経ったのか、

翔太がまず先に寝落ちてて。

それに続いてラウールもうとうとし始めた。

阿「佐久間も横になる？」

きっと俺が急に黙っていたのも、

明らかに表情がなくなったのも

みんなは気づいていたと思う。

知ってて尚、なにも言わないでいてくれた。

困ったように頭を撫でる阿部が、

自分から動けない俺をみかねて

助け舟を出してくれた。

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