花と蝶々【叶胡天秋/天秋】 ページ47
「……私の、初めての手繋ぎの相手よ。天秋さん」
いのりさんは、ふわりと微笑んだ。
花達が喜んでる…ってことは、いのりさんはわたしを受け入れてくれたんだ。
飛んで行った唐笠が、遠くに見えた。
その時、初めて背後の気配に気付いた。
ばっと振り向いて、いのりさんを庇うように立つ。
後ろには、誰もいなかった。
けれど、確かに誰かいた。
いのりさんが不安そうにこっちを見ている。
わたしは頭の中の不安を掻き消して、いのりさんに笑いかけた。
「少し…お散歩しませんか?
あっちの川のそばまで。」
誰かいるみたいだし、もしかしたらいのりさんが能力者の輪に入るチャンスになるかもしれない。
繋がれたままの手を引いて、着物を翻した。
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omizu@中性(プロフ) - 更新します! (2020年2月9日 18時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しました。次で50話!! (2020年2月9日 17時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新します。 (2020年2月9日 17時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウミ - 更新します (2020年2月9日 15時) (レス) id: a98216d38d (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - 更新しますm(_ _)m一日に何度もごめんなさい! (2020年2月9日 13時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
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