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玉「なんか着てくるから先リビング行って待ってて?」
そうして1人でリビングに向かうと、ピカピカに掃除されたフローリング。
ベランダの前からは元気よく葉を広げているネム太が迎えてくれた。
ソファに座り、そらジローをむにむに触りながら裕太を待ってる間に今日の出来事を整理する。
ツトムとのこと、隠すのもやましいよね。
いや、やましいことなんてないんだけど変に心配されたくないし...
ねぇ、そらジローはどう思う?
頭を傾けるが返事なんて来るはずもなくため息をつく。
玉「おまたせ〜」
ラフなTシャツにスウェットを履いてオフモード全開。
玉「そらジローばっかり構ってないでさ、俺のことも構ってよ」
隣に座るなりそらジローを奪ってぷいっと拗ねる裕太。
A「そらちゃんにヤキモチ焼いてるの?裕太くん可愛い〜」
子供をあやすようによしよしすると、
玉「だってAちゃんは俺のだもーん」
そう言って膝に頭を乗せてくる。
本当に甘えんぼさん。
裕太の髪を撫でながら今日のいきさつを話した。
A「あのね、裕太...」
玉「んー?」
A「今日キンプリの会見行ってきたんだけどさ...」
A「...ツトムがいたんだ」
玉「ツトムって誰?」
A「...前の彼氏」
玉「え、なんでいるの?」
バッと起き上がり驚いた顔でこっちを見る。
A「〇〇ミュージックのA&Rなんだけど、今回ジャニーズとレーベル組んだみたいでね、これから一緒に仕事することになるの」
A「でも本当にやましいこととか絶対ないから安心して?」
しっかりと裕太の目を見て言うことで自分の中でもケジメをつける。
玉「ま、仕方ないんじゃん?」
A「...ホント適当笑」
玉「だって気にしてたってしょーがないもん」
そして私の頬に両手を軽く押し付けて、
玉「俺はAちゃんが好きで、Aちゃんは俺が好き。それでいーじゃん?心配しすぎ」
そのまま彼の唇が私の唇を塞ぐ。
子供っぽいと思ったら急に男っぽくなったり、本当に感情がついていけない。
唇が離れ、裕太と目が合う。
A「裕太...好きだよ」
玉「俺も大好き」
そしてまた塞がれる唇。
裕太の手が頬から離れ、首すじを通ってネックレスに触れる。
玉「ふふ、早速つけてくれてる。これはAちゃんの首輪ね」
A「首輪?私、犬じゃないし!」
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作者名:sakura | 作成日時:2018年2月15日 22時