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ツ「Aはワガママとか言わへんし、しっかりしてるし、俺のことわかってくれてるから一緒におってホンマに楽やねん」
1回終わりが来た人とやり直しても、また終わりが来るんじゃないかと思いながらビクビクして過ごしたくない。
A「ごめん...戻られへん」
それだけ言って電話を切ったけど、これで本当によかったのか。
また強がってしまったんじゃないのか。
自分がどうしたいのかもわからなくて、そんな自分が悔しくて涙が止まらなかった。
次の日は札幌でのツアーだったのに、起きるとパンパンに腫れた目。
会うなり裕太に心配され、ミツにも客席で見といてと言われ。
本当に迷惑かけて申し訳なかったと思う。
その日の夜、ミツの部屋に呼び出された。
やばい。
さっき、公演が終わったあと、みんなかっこよかったー！とかしか言ってない。
変更点がどういう風に見えてるとか、ライブに興奮しすぎて全然覚えてないし...
ファン山として意見言わないといけないのに怒られる...
恐る恐るミツの部屋のインターフォンを押す。
北「ごめんな、急に呼び出して。入って？」
シャワーを浴びたあとのミツは本当に少年みたいで、パーマのおかげで一気に犬感も増す。
A「ううん、大丈夫だよ。わ！めっちゃ綺麗！やっぱり最上階は違うね〜」
部屋の奥まで行くと、開放された大きい窓から見えるオレンジ色の幻想的な夜景。
スーッと伸びた大通り公園にライトアップされたテレビ塔が暖かく迎えてくれた。
テーブルに向かい合って座り、ミツが片肘をついてじっと私の目を見ながら口を開いた。
北「言いたくなかったらいいんだけどさ、何があった？」
あら？ライブの意見じゃなくて？
A「ちょっとプライベートで色々あって...仕事に影響与えて本当にごめんなさい」
北「男？」
A「まぁそんなとこです...でもごめん、これ以上は言えない」
北「そっか。仕事で悩んでるんじゃなくて良かったわ。みんな心配してっから。千賀なんて、Aちゃん誰かにいじめられてるんじゃない？とか言ってたしな笑」
千ちゃんの喋り方をモノマネをしながら話す。
残念ながら似ていない。
A「それはないよ！そんなことするような人もいないし」
北「だよな。ま、何かあったらいつでも言えよ？」
A「うん、ありがと」
北「明日は今日の倍以上働いてくれんだろ？笑」
A「いいともー笑」
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作者名：sakura | 作成日時：2018年2月15日 22時
