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A「そうなの？じゃあ先入ってきなよ」
玉「え、一緒に入るでしょ？」
A「えー、やだよ。恥ずかしい」
玉「やだ。一緒に入る」
A「いやだってば」
そんなやり取りを何回かしたけど、気づけば規定量以上のバスエッセンスを入れ真っ白になった湯船に2人で向かい合って座っている自分。
どうしていつも裕太の押しに負けてしまうのか…
玉「嬉しくないの？」
難しい顔をしている私に向かって、湯船をちゃぷちゃぷしながら少し不機嫌そうな顔をする。
A「嬉しいんだけどね。裕太といるとさ、なんていうか心の準備もできないままドキドキな世界に放り込まれるというか…」
玉「ふふ、ドキドキしてるの？」
A「してるよ！だからもっと裕太との初めてを大切にしたいっていうか…こんなあっさりだとなんかもったいない気がする」
玉「Aちゃん。ちょっとさ、くるって反対向いて？」
A「え？反対？」
言われるまま裕太に背を向けると、すぐに裕太の長い腕が腰に回された。
玉「ごめんね。なんかAちゃんが誰かに取られそうで俺焦ってるわ」
私の肩に顎を乗せて、耳元で聞こえる気の弱い声。
A「ずっと裕太の側にいるよ？」
玉「…ん」
すぐそこにある裕太の顔を見ると、上目遣いで見つめたまま口を上に向けられた。
本当甘えん坊だなぁ。
A「ちゅー？」
玉「ん」
段々上がっていく顔の角度がおもしろくてついついからかってしまう。
A「あれれー？裕太くん、お口がなくなっちゃったのかなー？」
裕太の口に手を当ててむにむにしてみたり。
玉「ん」
A「ちゃんと言ってくれないとわか…」
急に塞がれる唇。
最後はやっぱり裕太のペースにハマってしまう。
玉「んは。やっぱり俺焦ってるね笑」
でもそんな裕太が悔しいくらい大好きで。
A「3月になって担当が代わってもさ…こうやって泊まりに来たりしてもいい？」
玉「何言ってんの？当たり前じゃん。むしろそうしてくれないと困るわ」
A「幸せすぎて怖いんだけど笑」
玉「3月からあんまり会えなくなるかもだしさ、いっそのこと一緒に住んじゃう？」
A「いや、それはちょっと…」
私の心臓が持ちません…
それから2人で洗いあいっこをして、お風呂上がりは髪の毛を乾かしあいっこして。
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作者名：sakura | 作成日時：2018年2月15日 22時
