お坊っちゃま大変です！ (ページ10)

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ミンソクside

くすくす

寝たふりをしているA

テーブルにうつ伏せになってるけど

目が動いてるから

起きてるのはわかっている

『まだ起きないか。仕方ない部屋に連れていくか』

そう言って

Aをお姫様抱っこする

だってお姫様抱っこて女の子の憧れでしょ？

Aを抱っこすると

体に力が入ったのがわかる

また目が動いてるし

Aって嘘ついても

すぐバレちゃうタイプだな

それにしてもA軽いな

ちゃんと食べてるんだろうか？

一応寝てる？Aを見ると

長くてカールされてる綺麗な睫毛と

可愛い唇に今すぐキスしたいけど我慢

夜はまだ始まったばかりだからね

部屋に到着すると

ゆっくりとベッドに降ろす

俺はAの耳元で囁く

だってそろそろ我慢出来ないんだもん

『A起きてるんだろ。早く起きないと昨日の続きしちゃうよ』

Aが業とらしく目を開ける

「あれ？ミンソク様どうしてこちらに？」

俺は思わず笑う

『ぷっ、A演技下手すぎ』

A女優にはなれないな

『A俺がここに連れて来るとき体力入りすぎてガチガチだったし、目元もピクピクしてた。それに俺が食器を洗ってる時にもう起きただろ』

びっくりした顔のAも可愛い

心の声駄々漏れだし

『クラムチャウダー美味しかったよ。また作って。ところで二人だけの時は何て言うんだっけ？』

「ミ、ミンソクオッパ」

『さっきミンソク様って言ったからお仕置きね』

さてこれからお仕置きしなきゃね

まあお仕置きって言っても

痛いのじゃなくって気持ちいいのだけどね

Aside

私はお仕置きと言われながら

今ミンソクオッパにキスをされている

啄むような優しいキス

全然お仕置きじゃないし

むしろ気持ちよくて大歓迎だし

でも何分もこの状態だから少し焦れったくなる

そろそろ啄むだけじゃなくって…

そう思ってるとミンソクオッパの唇が離れる

『A、これでお終い』

えっ？これでお終い？

物足りないよ

て言うか…

『くすくす、A物足りなそうだね。でもこれがお仕置きだから』

「オッパ…」

『もっと欲しかったら自分で頑張ってごらん。俺をその気にさせてみなよ』

ミンソクオッパはそう言うと

まるで猫のような妖艶な表情をしながら

舌で自分の唇を舐めていた