【d!】電波越しのあなた【shp】

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ショッピくんへの返信は手が震えた。
とりあえずDMから返す方が良いのだろうか。
頭の中でぐるぐる色々なことを考えながら文章を構築していく。

『はじめまして。フォロー、リプ、DM、本当にありがとうございます。そしてファンだと言っていただき非常に感激しております。感情が昂りすぎて泣きそうです。
私も我々ださんのことはとても大好きで、いつも動画拝見しております。本当にショッピくん様の声と言葉選び、ゲームの立ち回り、ブロマガやTwitterの文章能力、全てにおいて尊敬しております。
これからも応援させてください。』

非常に痛いクソオタが推しに送る文章。
引かれるかもしれないが、私はファンと言っていただけただけでもう満足なのである。
最後になるかもしれない文章に愛を詰められるだけ詰め込んだ。

リプの方は若干気持ち悪さをマイルド気味に返信する。

『はっ！夢じゃない、だと……！？これからも応援させてください。よろしくお願いします。』

これ以上文字を増やすと間違いなくあちらのファンに叩かれ炎上、こちらは大火傷。間違いない。
と思いながら送った文章見返すと全然マイルド気味になっていないような気もする……。ふぇえ……。

少し落ち込みながら冷めたご飯を口へ運ぶ。

夕食後、月曜日ということで元々しんどいところに、鬱先生からとシャオさんとの出会い、ご近所さん、そしてショッピくんからのファン発言。今日だけで色々あり、心も体も感情も疲れていたのにも関わらず興奮から寝れるような状態でもなく、妙なテンションでスマホを開いた。

こういう時は配信しよう。

生放送で大大的に配信する程ではなかったので、知名度は高くないが配信できるアプリで起動してついでにTwitterでも簡単に宣伝ツイートした。

急に始めた為、いつもより常連さんも集まっていないがまあいいかと思い挨拶を始める。

「ばんはー！」

『うっすゴリラ』
『飯の時間なんだが』
『残業なう』

「ご飯の奴と残業の奴は終わらせてから出直せ」

『ゴリラの声をBGM代わりに宿題する』
『そんなこと言って俺らがいないと寂しいくせに』

「おっ、わかっとるやないか。だってさー、視聴者さんおらな全部独り言やねんで？」

『俺らがいても独り言には変わりない件について』
『ゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラ』

「確かに独り言やったわ。泣いていい？おっ、ゴリラ連打の人今日も来るん早い」

適当に雑談しているととても落ち着いた。
配信は偉大なり。

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