歴史が刻むペンダント ページ11
大倉side
横山君の手に握られた手紙。
そして、ペンダント。
それはAが肌身離さず持っとったお守りの代わりみたいなもんやった。
「よかーまくん、それ…」
「アイツが残してった手紙や。すまんけど先読んでもうた」
「なんで先読んでんねん!」
「俺も動揺してもうたんや。でももうそれも終いにする。アイツんことを、取り戻す」
大倉、と横山君に呼ばれてペンダントを手に握らされる。
それに驚いて顔をあげれば、フッ、と微笑んだ横山君がおった。
「これはお前が持っとけ。お前が一番、アイツに近いやろ」
ぱか、と開かれたペンダントとその中の写真。
___見せてぇや〜
___あかんー!
一度も見せてもらったことは、なかった。
ニコニコしとって、ふわふわしとって。
俺らの隣に並ぶAも、
マックさんたちの隣で微笑むファントムも。
幸せそうな笑顔やった。
そして。
「これって………」
「アイツの…?」
無邪気な笑顔でピースする幼いA。
その両隣で微笑む、たぶん、アイツのオトンとオカン。
初めて見た。
まぁ、そりゃそうなんやけど。
「かぁわいい!」
「Aはオカン似やねんな」
美人なオカンにかっこいいオトン。
そりゃ、あれだけ可愛い娘が生まれるはずやわ。
かちり、とペンダントを閉じて大切に握りしめる。
これにはアイツの、Aの歴史が詰まっとる。
「手紙、読むで」
横山君の声に頷けば。
みんなも同様に頷いとって。
「『拝啓、関ジャニ∞様____』」
静かな横山君の声が、部屋に響いた。
歴史が刻むペンダント
(手紙を聞き終えた俺らは)
(横山君以外の全員が)
(涙を流していた____)
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もも - はじめまして、いつもとても楽しませて頂いていました。続き楽しみにしています。いつまででも気長に待ってます。ゆっくり、無理なさらず、ご自分のペースで頑張ってください!! (2019年12月8日 14時) (レス) id: e553bc82f3 (このIDを非表示/違反報告)
さすけん(プロフ) - 初めまして、いつも続きを楽しみに読ませていただいています。途中のトムの手紙のところで号泣し、最近は更新ごとに泣いてます。次の更新をいつまでも待ち続けるので、無理しない程度に頑張ってください!風雅さん大好きです。これからも応援しつづけます!! (2019年12月3日 23時) (レス) id: 3cfe6e774f (このIDを非表示/違反報告)
風雅(プロフ) - みけねこさん» みけねこ様初めまして。コメント頂きありがとうございます。貴重なお涙を頂いてしまったとのこと、本当にありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。ファントムと彼等の想いを大切にしながら執筆して参ります。最後までお付き合い頂けますと幸いです。 (2019年11月18日 2時) (レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
風雅(プロフ) - 彩葉さん» 彩葉様、初めまして。コメント頂きありがとうございます。拙い言葉と文で読みにくい箇所も多々あるかと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。大倉さんの想いを大切にしながら執筆して参ります。引き続き最後まで何卒よろしくお願い致します。 (2019年11月18日 2時) (レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 初めまして。最初から読ませて貰いました。夢中で読んでました。涙が止まらないお話もあったりして、また更新されるのを楽しみに待ってます。 (2019年11月16日 23時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風雅 | 作成日時:2015年8月1日 0時