*黒バス*雨の日のキセキ.４《赤司征十郎》＊完結＊

▽116話▽ ページ33

〜第2Q〜

「リコさん。」

第2Qを見ているリコさんに話しかけた


「何、Aちゃん？」

「ありがとうございました。…第1Q、1人で見させてくれて…」

「なんのことかしら？私はただマネージャーに試合の様子を見にいってくるように頼んだだけよ？」


とぼけたように言った

本当はそうじゃないんでしょう？


「ありがとうございました。」


静かに言った

聞こえてたんだろうけど反応を、示さなかった


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“ピーーーー”


ちょうど、第2Qが終わった



まだ、同点。


征くん、いつまでそうしてるつもり？




インターバルの10分は次の試合、つまり、誠凛と海常のアップがある



「「「しゃす」」」



みんながコートに行くのと入れ違いに征くんたちが戻ってくる



見ない見ない、



マネージャーの私はコートの端に立ってどこか遠くを見ていた


でも、やっぱり気になる…


横目で征くんを見ると何やら火神くんと話していた


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なんか…まずい。
征くんはきっと火神くんみたいなタイプは…


「っ!!」


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「ちょっと征くん!!」


征くんが火神くんを…!!


「けがをさせたわけじゃない…頭が高いだけだ」



火神くんを支えながら下から睨んだ



「A、テツヤも、僕とやるなら覚悟しておいたほうがいい。


テツヤの力を見出したのは僕だ。


それにA、僕を倒す方法を考えたって無駄だ。…そんなものない。

それにキミの考えてることはすべてわかる。
…一緒にいたのは誰だと思っている」



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『頑張れ、A』



横を通り過ぎたときに聞こえた、声。


すぐに後ろを振り返ったけど、もう部員で見えなかった



「どうかしたか、A？」

「ううん、何でもない」


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征くん…
私の声が届いてたの？

あんな大勢の観衆の中で…




征くん…



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しばらくすると、第3Qが始まった

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