第41話 甘い ページ41
◆◆◆◆◆◆◆◆
「……Aって呼んでもいいか？」
「ふふ、許可取る必要ある？それ」
左手に感じる自分のじゃない体温。
ペアダンスをしたときとは何となく違う熱。
繋いだまま、親指をそっと撫でると、Aがこっちを見て照れたように笑った。
もっと照れた顔が見たくて、反対の手で頬を撫でると、くすぐったそうにしながらまた笑った。
Aが俺の前で笑っている。
それだけで……それだけなのに、ものすごく嬉しかった。
「修也」
名前を呼ばれただけで、馬鹿みたいに胸が高鳴った。
「ん？」
Aの瞳が花火の光できらめいている。
それに、少し見惚れてしまう。
「ありがとう」
そう言って、Aは笑った。
.
まだまだ続く花火を見上げながら、川沿いの道を歩いた。
すれ違う人にぶつからないように、お互いの手をしっかりと握った。
握ったままじゃ不安だから、指を絡めて。
心臓はずっとドキドキしていた。
頭一つ分、背の低いAが隣を歩いていること、それが未だに信じられなくて、何度も自分の頬をつねった。
そんな俺を見て、Aは笑った。
「痛くないの？」
頬は痛くなかった。
代わりに、Aの笑顔を見ていると胸が締め付けられるように痛かった。
幸せな、甘い痛みだ。
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pomme(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» いつもありがとうございます！ゆるゆる頑張ります（＾ｖ＾） (2020年4月24日 23時) (
レス) id: d65527bd76 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 真っ赤な空の下でから来ました。ここまで読んだだけでわくわくどきどきが止まりません！pommeさんのペースで頑張って下さい！ (2020年4月24日 20時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年4月19日 10時
