第69話 これが合宿 ページ20
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始まりを告げる笛が鳴った。
気合たっぷりのオーラをこれでもかと振りまく、烏野男子バレー部のみなさま。
溢れ出るやってやるぜ感に、なぜか私まで誇らしい気持ちになった。
戦闘モードって、たぶんこういう感じ。
ひとりひとりがギアを上げて、トップスピードで突っ走るみたいな。
「仁花ちゃん。私、今やっと、これが合宿か〜ってなってる」
「うんうん、わかる。なんかこう、アツいぜ！って感じ」
仁花ちゃんが、胸の前で両手をぎゅっと握って、その興奮を全身で伝えてくれた。
「そっか、2人とも初めてだもんね」
首を軽く傾げる潔子さん。それに頷いて応えると、潔子さんは『ふふ』と、小さく笑った。
「マネージャーもそれなりに忙しくなるから、頑張ろうね。Aちゃん、仁花ちゃん」
「頼んだよ、仁花ちゃん」
「え〜何で私。Aちゃんもでしょ！」
新しい技の習得に向けて頑張っていたのは、日向と影山くんに限ったことではない。
旭さんは意味わかんないくらい強烈なジャンプサーブ打ってるし、西谷先輩はジャンプトスにチャレンジ中だ。
他のみんなも、それぞれができる最大限を目指して、一心不乱にボールと向き合っていた。
◆
あっという間に時間は過ぎていった。
もう昼か。早え、早すぎる。
このペースだと、いつまで経っても新しい速攻は完成しねぇんじゃねえか……と、微かな焦りが浮かんでは消えた。
そんな気持ちをかき消そうと、冷えた麦茶を一気に飲み干した。
ダンッとグラスを机に叩きつけるようにしたそのとき、Aがぬるっと現れた。
「影山くん、隣いいスか」
無言で頷くと、Aは笑って、ランチプレートの載ったトレーを静かにテーブルの上に置いた。
「私、こういう合宿所のごはん、まじで期待してなかったからさ、意外と美味しそうでびっくりした」
「失礼すぎねぇか」
「うん。それは、そう」
Aが申し訳なさそうに眉を下げる。
「まっ、いいか。いただきます。はい、影山くんもご一緒に」
「い、いただき…ます」
「うん、よくできました」
それから、Aはサラダを口に運んで、ふわりと顔をほころばせた。
「美味いか？」
「美味い。最高」
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pomme(プロフ) - riさん» ありがとうございます〜！！🫶🏻 (2022年5月21日 16時) (
レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - 最高でした〜〜🥲💗💗💗 (2022年5月21日 10時) (レス) @page50 id: d86ac26d68 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 黒猫。さん» いつもありがとうございます！！！黒猫さんの熱超ヤバいし、嬉しすぎるし、ありがたいしで狂っちゃう！もうほんと、マジありがとうございます🫶🏻🫶🏻頑張ります〜！ (2022年5月6日 20時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。(プロフ) - うわああああ!!…わあ。語彙力吹っ飛びました!!もう！好き！コメ欄が黒猫ばっかになってすみません本当に！愛が溢れてまう…!!とりあえず主様を神と崇めさせていただいてよろしいでしょうか!!かっ…げやまぁ!!完結まで応援しますわ…影山との恋の行方を見届けます！ (2022年5月5日 20時) (レス) @page42 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 黒猫。さん» ありがとうございます！！！嬉しすぎて、もう泣いちゃう！！素敵なありがたすぎるお言葉、何度も読み返してニンマリしてます……🫶🏻いい夢見れそう… (2022年4月11日 23時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2022年1月20日 23時
