第64話 今しかない ページ15
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体育館の鍵を返したその足で、部室へ向かう。
他の部活の人たちも、帰り支度を始めたようで、少し騒がしい。
二人きりなだけあって、部室の中はいつもより広く感じられた。もちろん、むさ苦しさも皆無。
みんなが邪魔って意味じゃないからね、そこんとこ勘違いしないでねと、誰に反論されるわけじゃないのに、そんなことを思ったりした。
借りたジャージを上手く畳むのに手こずっている間に、影山くんは早々と着替えを済ませていた。
なんたるスピード。
あまりにも早いから驚いたことを伝えると、これでも遅い方だと言う。
バレー部の着替え事情どうなってんすか。
「ジャージありがとうね。洗って返すから」
「ああ、別にそのままでも…」
「ダメダメ。超汗かいてるし、さすがに洗わせて」
食い下がると、影山くんは半ば納得いっていない様子で、渋々頷いた。
最終下校時刻まで、あと１５分もない。
今しかないと思って、口を開いた。
「……前にさ、私がいつから影山くんのことが好きなのか、訊いてくれたこと、覚えてる？」
「ああ、あったな。訊いたけど照れて、答えてくんなかったやつ」
「もー、余計なことは言わなくていいの」
「で、それが、どうかしたのか？」
影山くんは、そう言ってニヤリと口角を上げた。
私がこれから何を言おうとしてるのか、絶対わかってるくせに、なんでそういう顔するかなぁ。
心の中で悪態をつく。
そうやって楽しんでるの見え見えなのに、逆らえないし、怒れない。
だって……、今のこのイジワルな表情だって、私をドキドキさせるには十分すぎるくらいかっこいいから。
「それがどうかしたの。……だから…その、今から答えるから、黙って聞いてて」
「わかった」
相変わらずな表情で、君が笑う。
『はぁ』と、ひとつため息をついて、その隣に腰を下ろした。
あと１２分ちょい。
「影山くん、運動会のときの話、してくれたじゃん？」
「ああ、した」
「……実は私も、あの時から…」
「…俺のことが好き」
「ちょっ、何で言うの。超大事なとこなのに」
「いや、何か、わかってたっつーか」
「えっ、そうなの？」
「違うな、わかってたんじゃねぇ。……何となくそうだと良いなぁって思ってた」
「あ、でもホントのことを言うと、影山くんが思ってるのとはたぶんちょっと違くて……」
「何？どこが」
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pomme(プロフ) - riさん» ありがとうございます〜！！🫶🏻 (2022年5月21日 16時) (
レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - 最高でした〜〜🥲💗💗💗 (2022年5月21日 10時) (レス) @page50 id: d86ac26d68 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 黒猫。さん» いつもありがとうございます！！！黒猫さんの熱超ヤバいし、嬉しすぎるし、ありがたいしで狂っちゃう！もうほんと、マジありがとうございます🫶🏻🫶🏻頑張ります〜！ (2022年5月6日 20時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。(プロフ) - うわああああ!!…わあ。語彙力吹っ飛びました!!もう！好き！コメ欄が黒猫ばっかになってすみません本当に！愛が溢れてまう…!!とりあえず主様を神と崇めさせていただいてよろしいでしょうか!!かっ…げやまぁ!!完結まで応援しますわ…影山との恋の行方を見届けます！ (2022年5月5日 20時) (レス) @page42 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 黒猫。さん» ありがとうございます！！！嬉しすぎて、もう泣いちゃう！！素敵なありがたすぎるお言葉、何度も読み返してニンマリしてます……🫶🏻いい夢見れそう… (2022年4月11日 23時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2022年1月20日 23時
