第32話 強いトサカ ページ32
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えっと、この人誰だっけ。
たしか…音駒高校のキャプテン……？
あんまり凝視するとアレだから、コートの左端を見るふりして、もう一度その元気な髪の毛に目を走らせた。
何でいるんだろう。
しかも、思いの外真剣な様子。それもあって、彼を包む空気は他よりピリピリしている気がした。
やっぱり気になって、『あの……』と声をかける。
すると、その人はハッとした表情をした後、『ごめんね〜。邪魔するつもりは無かったんだけどさ』と、頭をかいた。
「音駒高校のキャプテン……ですよね…？」
「おお、よく知ってるねぇ。俺は黒尾鉄朗。その通り、音駒の主将やってる。キミは……“Aちゃん”だろ…？」
「えっ、何で……」
名乗ったことないのに、黒尾さんは私の名前を口にした。
何で知ってるのか、その理由を訊く前に、黒尾さんは『さっき聞こえたから』ってニヤリと笑いながら、潔子さんの方を顎で指した。
「あっ、はは、なるほど…」
びっくりした。
やめてくださいよ、そういう謎サプライズ。
なんか悪いことして噂にでもなってんのかと思った。
苦笑いを浮かべたまま、もう一度名乗り直して、ぺこりとお辞儀した。
．
「気合い入ってるねぇ、１年坊主」
さっそく決まった日向の速攻に驚きながら、黒尾さんが呟く。
「ふふ、ですよね。私もそう思います」
遅れてここに来た事情を、おそらく知らない黒尾さんからも、そう見えてるんだから、気合い入ってることに間違いはない。
「黒尾さん、全然関係ないんですけど」
「ん？何？」
「そのツンツンって朝めっちゃ頑張ってセットしてるんですか？」
「あ〜これ？寝癖寝癖」
「えぇ！寝癖！？強烈すぎません？」
「ぷっ、そんなに驚く？ふはっ、Aちゃん、おもしろいねぇ」
「いや、黒尾さんの毛根ヤバいから。絶対全員同じ反応しますよ」
そんなことしてる間に、ワンセット終わってて、相手高校の人たちがゼーゼー言いながらフライングしてた。
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pomme(プロフ) - 読み専さん» コメントありがとうございます！！頑張らなきゃ！ (2021年12月31日 20時) (
レス) @page39 id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
読み専 - え、続き読みたい…更新待っております！！ (2021年12月31日 11時) (レス) @page42 id: 0067091e87 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 蜜柑🍊さん» そうなんですwwめちゃくちゃ地味なところに謎のこだわりを詰め込んでます😎ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月21日 23時) (レス) @page35 id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑🍊 - あと、今更気が付いたのですがタイトルの付け方もお洒落で、全部5文字になっているんですね😄応援してます！ (2021年11月21日 22時) (レス) id: e3fbbedd51 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 蜜柑さん» ひえぇ！嬉しい…！褒められ慣れてないのでソワソワしちゃいます🥺密柑さん、もうほんとめちゃくちゃありがとうございます！ (2021年11月9日 20時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2021年9月20日 23時
