第01話 始まりの日 ページ1
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わたくしAA、本日より、晴れて高校生となりました。
バンザイ。待ってろ華の高校生活。
と意気込んだは良いものの、自宅を飛び出してすぐ忘れ物に気づいたり、慣れないローファーで若干靴擦れ起こしちゃったり……と、私の高校生活はちょっぴりハードな幕開けだった。
もう高校生だし、落ち着いたカッコイイ女になれるかなって思ったけど、現実はそう上手くはいかない。
まあいいや。
私は私だ。
気を取り直して、頑張るぞ！ってな感じで、これからがホントの高校生活の幕開けだ。
高校の正門を目の前にすると、一気にグワァって体温が上がった。
それと同時に、烏野に来たっていう実感がやっと湧いた。
受験関係で来た時とは何かが違う。これからここで過ごす喜びと期待とちょっとの不安。
ふわふわした足取りで、そこに向かった。
あれ、こっちだよね…？と思ったその時、明るいオレンジの何かが目の前をよぎった。
「わっ、ごめんなさい」
思わず後退りする。
“オレンジの何か”が、『うわっ』と、よろけながら振り向いた。
ここの制服を着てる……？
彼の、緩くカールしたオレンジ色の髪の毛が、太陽の光を真っ直ぐに受け止める。
私に気づいた彼は、申し訳なさそうに、でもどこか楽しそうな表情で、ペコリと頭を下げた。
「ごめん、俺はしゃいじゃって。あれ、もしかして君も１年生？」
キラキラした表情。
何というか、予想以上に軽い感じなんだ。
『うん、そうだけど』と、素っ気なく返した。
すると彼は、『俺も！』とおひさまみたいに笑った。
「俺、日向翔陽。よろしくな！」
彼はそう言って、右手を差し出した。
挨拶で握手って…と、ちょっと引いちゃったのはたぶん彼には気付かれてない。
日向くんか。
うん、何かぽい。日向っぽい感じするもん、この人。
胸焼けしそうな暑苦しさじゃなくて、爽やかな春の日差し的な。
「私、AA。よろしくね、日向くん」
差し出された日向くんの右手をそっと取った。
『うん！』と嬉しそうに握り返す日向くん。
……ん？ねぇ、ちょっ、まっ、待って。強くない？
「ちょっと、日向くん？私の手、捻り潰そうとしてる？？」
「えっ！ああ、ごめん！俺嬉しくってつい…」
前言撤回。
この人たぶん胸焼け必至の暑苦しいタイプ。
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pomme(プロフ) - 読み専さん» コメントありがとうございます！！頑張らなきゃ！ (2021年12月31日 20時) (
レス) @page39 id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
読み専 - え、続き読みたい…更新待っております！！ (2021年12月31日 11時) (レス) @page42 id: 0067091e87 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 蜜柑🍊さん» そうなんですwwめちゃくちゃ地味なところに謎のこだわりを詰め込んでます😎ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月21日 23時) (レス) @page35 id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑🍊 - あと、今更気が付いたのですがタイトルの付け方もお洒落で、全部5文字になっているんですね😄応援してます！ (2021年11月21日 22時) (レス) id: e3fbbedd51 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 蜜柑さん» ひえぇ！嬉しい…！褒められ慣れてないのでソワソワしちゃいます🥺密柑さん、もうほんとめちゃくちゃありがとうございます！ (2021年11月9日 20時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2021年9月20日 23時
