花様年華 ページ11
「実はシュガさんが私に送ってくださった曲あるじゃないですか。それを聞いてここに来ました。」
YG「は？」
JN「ユンギ、口調悪いよ。」
「あ、大丈夫ですよ。
気を遣わないでください。
ただ、もったいなくて。
あなたたちならもっと人気になるはずって思っただけです。
私はもう、前の事務所の時みたいに人の期待に応えるだけの音楽をしたくないんです。
“10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く“
bighitに来るならと思って覚えて来ました。
いきなりなんですけど、次のコンセプトは“花様年華“なんてどうでしょう？」
パンPD「花様年華？」
「はい。
人生で一番美しい瞬間のことです。」
パンPD「ほう。」
「10代・20代って一番、心が病みやすく、敏感で、でも、時に恋も愛も学んで大人になってくのかなーなんて思うんですよ。
敏感な分、死という決断をする人もいるじゃないですか。今の韓国の問題でもありますよね。若い人が自ら命を経つこと。
でも、本当は人生で一番輝かしい時なはずなんです。いや、本当は人生ずっと花様年華であってほしいんです。まぁ、その瞬間って、後にならないと分からない。それがまた、儚いなって思うんです。
そういう観点で活動するのもいいかなって。ただの提案です。」
NM「まだ、会って間もないですけど、なんかそれいいなって思います。
韓国の問題に目を向けて、活動していく
今の僕たちのような同世代に、生きてる意味を伝えていけたらいいなって
僕たちの音楽で。コンセプトにも合ってると思いますし。」
「はい。でも、最後のゴールは自分を愛することだと思ってます。
誰かを愛するより、自分を愛することの方が難しい気がします。
でも、それができれば、死という選択はしないはずなんです。」
パンPD「自分を愛する。」
YG「なんか、いきなりすぎてよくわかんねー」
パンPD「うん。Aさん。僕もね経営って立場でいくと、オ社長に雇われてた、しかも、K-POP界1番ともいわれるPDがいきなりきて、こんないいコンセプトを提案されるとさ、なんかこう、少し、不安なわけだよ。
だから、ちょっと確認させて。あとはオ社長にも挨拶はしておくね。」
「分かりました。オ社長、すごく怒ってたので、気をつけてください。」
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作者名：jinna | 作成日時：2021年12月3日 22時
