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「……ハーツラビュル寮の長たるボクによくもそんな口がきけたものだね。

  今すぐ首をはねてやる!!」



「リ、リドルくん!ここで喧嘩はヤバいって!」


「落ち着け、リドル。またあいつのペースににハマってるぞ」


「ねぇ〜私のこと見えてます〜?」


「ベタちゃんちっちゃくて見えないからギュー」


「ぎゃー!フロイド止めて下さい!ま、巻き込まれ…!!」





顔を真っ赤にしてペンを取り出そうとするリドルを皆が宥める


あー…なんてイイ笑顔なんでしょうか、フロイド


いつもより心なしか力がこもっているような…






「うぎぃぃ……!!」


「フロイドォ…は、放し…」


「やだ〜」


「えー……」





私のお願いは瞬殺され頬擦りなどやりたい放題されている


「いいでしょ〜。いつもやってるんだし〜」とニヤリと笑うフロイドに負けた私は頭をなでた


ルチウスみたいでなんか、こう、グッとくるモノがあった



アニマルセラピーならぬフィッシュセラピー?


と思考が段々ずれて現実逃避していると…





「えぇーと、フロイドくんたちの実家って確か珊瑚の海だよね?なんで帰らないの?」


「アズールと僕たち兄弟の故郷は珊瑚の海の中でも北のほうでして。
この時期は海面が流氷で覆われるんです」


「そーそー。流氷があると帰んの大変なんだよねぇ。あと、帰ってもつまんないし。
だから、オレたち4人は氷が解けた春休みに帰ることにしてんだ」



「私は3人が帰らないなら私もーという感じですがね」


「ベタちゃんいれば退屈しねぇし」




「へぇ。海の中に実家があるっていうのも大変なんだな」


「フン!オクタヴィネル(キミたち)と一緒に年越しだなんて、絶対にごめんだね!
ボクはこれで失礼する。みな、良いホリデーを」


「またねーです〜リドル!」


「うん、また」





手を振りお別れの言葉を言うとリドルも返してくれた


私を見て小さく笑うリドルに胸がキュッとなった



なんだか、特別感がしてとても嬉しい


胸がポカポカして笑みがこぼれた

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ゆき桜(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください! (2020年8月10日 12時) (レス) id: 9417010afe (このIDを非表示/違反報告)
てゃん - 続きが気になります!更新頑張ってください^^ (2020年8月10日 3時) (レス) id: 040106809d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仁兎 | 作成日時:2020年8月8日 15時

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