ここにいる【銀魂】第12章

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side万斉







「………阿保」



「⁉」



「どこまでぶっ飛んでやがるお前の思考回路は」



「え、違うの？」







ため息が出た。長いな。



そもそも彼女がしていたものは男がするものじゃない、女性向けに作られたものだ。


無論晋助が男用に作られたあのような恋愛ゲームをする訳ないが。




幾多のゲームを攻略するよりよっぽど難しい相手を前にしているからな。






「…もういい、とりあえずそれはなしだ」



「…？は、はい」



「他に気になるもんはねぇのか」



「うーん…何だろう、これ何に使うのかなってものがたくさんあるかな」






坂本が今回持ってきた数々の品。



拙者的にはどれもどこかで既視感のある商品でしかないが敢えてツッコまないでいた。


来島は耐えきれず度々ツッこんでいたようだったが。




そしてまた遠回しの「贈り物をする」という晋助の言葉は鈍い彼女には伝わらなかった。



そろそろ坂本の腹筋が限界を迎えそうだ。





「高杉すまんのう、今度は髪留めやら反物を仕入れてくるぜよ」



「…ああ」






その会話を聞いていた彼女が来島に尋ねる。






「見た事ないけど晋助って髪留めとか使うの…？」



「…………A」







言っても無駄でござるよ





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