ここにいる【銀魂】第12章

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side貴方






「………」




うー…ん。


横になりながら頭を捻らす私は、今何を考えているのかというとこの現状についてである。


私ベッドに横になって寝たっけ…


しっかりと掛けられてある毛布は記憶が確かなら彼に掛けた筈だけど何故か今は私も包んでくれてる。


そして晋助にも抱き枕のようにされてるからとても暖かい。



……起きたら目の前、ほんとに目と鼻の先ぐらいの距離に整いすぎて怖いぐらいの綺麗な顔があって驚いた。





で、考えたけど2つしか思いつかない。


そしてどっちも申し訳なさすぎてとりあえず彼が起きたら謝ろう。




まず一つ目は、夜中に起きた晋助がベッドへ横にさせてくれた事。


もう一つは…うん、寒くてか無意識か、何らかの理由で寝ぼけ半分で勝手に潜り込んだかだ。


こっちだとしたら土下座物だね、図々しすぎる。





「…でも多分、欲張りになりすぎちゃったのかな」





何らかの理由、なんて言ったけどそれしかないよね。


寝る前に彼の暖かい手を握った事で、もっと、って思ってしまったんだろうな…




……駄目だ、気を付けないと。



少しだけ、少しだけ。



そう思いながらも新たな欲が芽生えてしまった私は相当神経が図太いんだと思う。





「………やっぱり写真、撮りたいな」







前にも思ったけど、確かあの時は携帯を持ってきていなくて断念した。


でも今はある、それに鞄も晋助の部屋の中.....ソファーの上だ。


もそもそと動き、ふと腕の力が弱まったからその隙にベッドから降りて携帯を取ってきた。



そして寝る前と同じ体勢でカメラを構えるが、自分の中の良心が親指に制御をかける。





しばらくそこで唸っているとノックもなく扉が大きな音を立てて開かれた。





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