ここにいる【銀魂】第12章

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side貴方







とても口に出しては言えないようなものを晋助が片付け、気を取り直してもう一つの袋を彼の前に広げた辰馬。



…顔が最初に見た時より一回り大きくなっているのは触れないでおこう。



再びひっくり返され出てきた商品には色々なものが混ざっていた。




私やまた子ちゃん、武市さんも身を乗り出して商品を見て気になるものがあれば手に取る。



晋助と万斉には辰馬のおすすめ商品を並べて見せ商談をしていた。






「陸奥これ何？」



「ん？…ああ、それは『スカウター』というものだ」



「スカウター？」



「こう片目に装着して…、これで相手を見るとそいつの戦闘能力が「ストォォオップ!!!」」







気になったものの説明を陸奥に聞いてるとまた子ちゃんが滑るように入ってきて陸奥の言葉を遮りスカウターと呼ばれる眼鏡みたいなものを取り上げた。


そしてぐしゃっと……え。






「ま、また子ちゃん壊れてる…！」



「壊したんスよ‼艦長があれなら副艦も結局同じじゃないッスか‼」



「あの馬鹿と同じにされるとは心外だな。そのスカウターはよく売れたというのに…仕方ない、この『スカウターレーダー』で……」






またバキィッて音がした。


彼女の懐から出てきた懐中時計みたいなものを奪い取り粉砕した。


片手だったよ今、また子ちゃん握力凄いね…？




何が何やら私にはさっぱりできょとん顔する陸奥に説教しているまた子ちゃんをぼんやり眺めていると、隣でピロンと軽快な音が鳴った。


パッと顔を向ければ武市さんが体育座りをして細長い楕円形のものを手に、小さな画面を食い入るように見ている。





吸い寄せられるように私もその画面を見れば『どの子にしますか？』の文字の下に10歳ぐらいの女の子が沢山並んでいた。



これは……







「私はロリコンではないフェミニストです」



「⁉そ、そうですか…」






突然顔をこちらに向けた彼があまりにも真顔で言うものだからそれ以上何も言えませんでした。



親目線で小さい子を育てていくゲームだったんだろうと思い込む事で深く考えるのをやめ再び散らばる商品に目を向けた。



するともう一つ見つけた楕円形のカラクリ。



歌舞伎町の電気屋やおもちゃ屋で見た事があるようなないような、ゲーム機であると思われるそれを手に取り電源を入れてみる。



画面に光がともり待つ事数秒…




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