Q.恋人にするなら誰を選びますか？

Shooting with Black* ページ22

ラウールのギャップに頭を少しやられながら着替える私。体のラインが出るトップスに膝下のタイトスカート。好み出すぎやろ…なんてため息すら出てくる。

でもよかった水着とかじゃなくて、いや有り得ないけどあいつなら言いそう。なんて馬鹿なこと考えながら歩く。タイトスカートは歩きにくいわ、膝下だから尚更足が開かない。


目「あ、きた」


男性ファッション誌専属モデルの目黒蓮さんが私に気づいて振り向く。それはもうオシャレですこと。というか目黒は何着てもオシャレやん、もうパジャマで良くない？あの黒のチェックのやつ。


目「なる俺好みの服すぎる」
成「そりゃ好み聞いてますからね？？」
目「えー…なんかえろ、」
成「おいメガネかち割って口に詰めるぞ」
目「怖…これ衣装なんだけど…」


私目黒に対して口悪くなること多いな、いや目黒がよろしくない発言するからか、と冷静に分析しながら撮影スタート。なんか渡辺さん同様疲れそうな予感…


目「他の人とどんなことした？」
成「え、やだよ言いたくない」
目「は？なんで」
成「目黒ガチギレしそうじゃん」


こないだだってインタビュー記事読んで康二に嫉妬しさっくんに嫉妬しで私散々だったんだからな。


目「教えて」
成「やだ」
目「ねぇ怒るよ」
成「怒るからやなのにもう怒るの」


元も子もないじゃん、と横を見ると顔をこちらに向けている目黒。私がカメラの方を向いても依然としてこちらを向いていて、撮影にならない。

これじゃあ雑誌に目黒の横顔しか載らない事態に…仕方ないか…私は痺れを切らして口を開く。


成「康二とはぬいぐるみで遊んで、阿部とは本を読んで、さっくんとはお昼寝した」
目「ほか3人は？」


だいぶざっくりとした説明を3人分だけして乗り切ろうとしたけど通用しない。バカなのになんでこういうことはちゃんと覚えてるの…


目「ふっかさんは」
成「……ソファに、寝た」
目「…しょっぴーは」
成「……くすぐったかった」
目「………ラウール」
成「……近かったデス」


全部答え終わるとそれはもう大きなため息をついた目黒。せめて顔は上げて下さい撮影中です。

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