_* ページ13
帽子を直してから翔太の背中に腕を回すと驚いたように俊敏に少し距離をとって私を目を丸くして見つめた。
渡「抱き締め返してくれるの」
成「そりゃ設定とはいえ恋人ですし」
渡「…うわーやば、一生離さないんだけど」
成「いや離してください」
離したくないとかじゃなくて離さないってところに渡辺さんらしさを感じますね、どこでらしさ感じてんだって話ですけど。
再び私の肩に頭を預けながら抱きしめる翔太。はぁ、という溜め息が首筋にかかって肩を揺らす。ごめん、頭ガコンッてなってちょっと痛かったかも。
渡「なに、どうかした？」
成「いや首に息かかってくすぐったかった」
渡「……ふーん？」
顔を見なくてもわかる、その声はニヤニヤしてる時の声だ。翔太はカメラに後頭部を見せるように顔を私側に向ける。そしてパサリと翔太の帽子が落ちた音がした。嫌な予感がする、万が一の時のために私は翔太の肩に顔を埋めるように俯いた。
嫌な予感は的中。ふっ、とわざとらしく吐息をかける翔太。思わず顔をしかめるも、俯いているためカメラには映らない。恐らく抱きしめあってるふたりにしか見えていない。
成「、翔太、やめて」
渡「やだ、反応可愛いんだもん」
翔太が飽きるまで我慢、としばらくくすぐったさが続いた。翔太が顔を上げた時にはもう私は疲れきっていて、そんな私を見て満足気に微笑んだ。
渡「はーかわい。ふやけた顔して」
成「してないわ疲れとんだわ」
渡「どうだか」
翔太は落とした帽子を拾って被り直す。やっぱり似合うなこんちくしょう。疲れた私は翔太をキッと睨むことしか出来ず。それを見て翔太は怖い怖いなんて笑っいる。
ふと翔太のはねてる前髪に気がついて直そうと手を伸ばすとそれを素直に受け入れて目を瞑る彼。あぁ、こんな気分なのかみんなは。確かに目瞑るなって言うの分かるかも。
渡「なに？長くない？」
成「いや……」
渡「え、怖っ」
なんだよ、とうっすら目を開ける。とっくに直ってる前髪から離れ行き場の無い手で口元を抑える。翔太は何も分からないのが怖いのか「えっ」とか「わかんない」とか言葉を漏らしている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みん(プロフ) - sweet37nasaさん» コメントありがとうございます！私としても皆様のそれぞれの推しを読んでいただきたいので全員分オチを書きたいと思っています...！まだ少し先になるかもしれませんが、これからもこの作品をどうぞよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月20日 23時) (
レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
sweet37nasa(プロフ) - コメント失礼致します。いつも楽しみに読ませて頂いております(^-^)最終回誰とになるのかは気になってしまうのですが、もし作者様のご負担にならなければSnowMan全員のパターンを書いて頂けると嬉しく思います。ぜひご検討ください。よろしくお願い致します！！ (2020年7月20日 10時) (レス) id: 1746df5da9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます！私としてもいい形で終わりたいので模索しながらの更新となりそうです...最終回まではまだありますのでこれからもぜひよろしくお願い致します(*^^*) (2020年7月19日 1時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！箱推しなので、全員選ばれてほしいような、誰も選ばれてほしくないようなそんな変な気持ちで読んでます…無理のない範囲で更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月19日 0時) (レス) id: 120198a498 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - ribonさん» こんにちは！コメントありがとうございます！みんな平等に書いてるつもりなんですけどやっぱり自担に1番力が入ってしまって...なのでそう言って頂けて嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月19日 0時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みん
| 作成日時：2020年7月9日 0時
