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7話 ページ7

家に戻る道すがら片倉は家に戻り、準備するだけだというのになぜ自分を連れてきたのか蒼龍に尋ねた。

『あ〜その、お願いがあって…』

「お願い?」

『そう』

「月都の母さんの説得か?」

『………そ、れもある』

「なんだ今の間」

『それもあるけど、他にもあってな。どっちかというとそっちの方が重要だ』

「ほう。で、なんだお願いって?」

『家着いたらな、もうすぐだぞ』

 家に着き蒼龍の母がまだ部活をやっている時間だと言うのに帰ってきた蒼龍と隣にいる片倉に驚いた。
 さらにエイリア学園を倒すために雷門中と共にイナズマキャラバンに乗るという報告を聞き先程よりも驚き心配そうな顔をしていたが蒼龍と片倉の説得により「頑張ってきなさい」と笑顔で言った。

「月都、持ってくもの準備してきなさい、歯ブラシとかはお母さんが持ってくるから」
『はーい。母さん、インゴは?』

 インゴとは蒼龍家で飼っているオスの黒猫である。捨て猫だったところを蒼龍が保護しなついたためそのまま飼い猫になった。いつもは『ただいまー』と玄関を開けると足元でニャーニャー鳴いて迎えてくれるのだが帰ってきた時間がいつもと違うせいか、迎えに来てくれなかったことが蒼龍は少し寂しかった。

「あら、さっきまでそこに寝てたんだけど…月都の部屋じゃない?」

『そっかぁ、んじゃさっさと準備するか行こ、小太郎』

「ん」

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作者名:南極 | 作成日時:2019年11月29日 20時

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