42話 最後にお知らせ有 ページ42
その後お昼ご飯食べ終えた三人で他愛もない会話をしているとなにやら外が騒がしい。なんだなんだと外に出ると円堂の向かいにはモヒカンで頭から額にかけて赤い稲妻のような模様が入っている一言で言えばガラの悪い男子が立っていた。
円堂とその少年の周りを半円のように囲んでいると瞳子が少年の近くまで歩き「君真・帝国学園の生徒ね」と声をかけた。
「そっちこそ遅いんじゃない?人を偽のメールで呼び出しておいて今頃出てくるの?」
少年の口角がニイッと上がった。
「監督偽のメールって?」
「そもそもここ愛媛まで私たちを誘導した響さんのメールが偽物だったの」
「えっ!」
「もう確認済みよ。なんですぐ分かるような嘘をついたの?」
円堂にむけていた視線を目の前にいるモヒカンの少年へと再度戻し問い詰めた。
「オレ、不動明王ってんだけどさぁオレの名前でメールしたらここまで来たのかよ。響の名前を騙ったからいろいろ調べて愛媛まで来る気になったんだろ?違うか?」
「そうね、で?貴方の狙いは何?」
「なぁに」
瞳子から鬼道の方へと意味ありげに視線を動かした。
「あんたらを真帝国学園にご招待してやろうってのさ」
人を舐め腐ったような態度で鬼道を見ると
「あんた鬼道有人だろ。うちにはさ、あんたにとってスペシャルゲストがいるぜ」
「スペシャルゲスト?」
「あぁかつての帝国学園のお仲間だよ」
「何!?」
ありえない。影山のやり方を、手口の汚さを、身をもって知っている帝国イレブンが影山につくことは考えづらい。なにより自分たちはもう影山に従わないと決めたはずだ。
「下手な嘘つくんじゃねえよ!」
染岡の怒号が飛んでもなお少年は態度を変えずむしろ口角を更に上げ挑発するように「はぁ?だったらオレの目がおかしいのかなぁ?」と言い放った。
「貴様っ…誰がいるって言うんだ!誰が!」
ついてからの“お楽しみ”さそう言って不動はニヤリと笑った。
※ストーリーの更新を少しだけ止めます。蒼龍のそこそこ詳しい設定とあとがきみたいなのを書きたいと思います。
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作者名:南極 | 作成日時:2019年11月29日 20時