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36話 ページ36

「監督、木暮を仲間に入れなくていいんですか?」

「俺もあいつは戦力になると思うんです」

 円堂と風丸が木暮を仲間にするかどうか瞳子尋ねた。木暮が自分の意思で行くことを決めたのならいいと。

「ったくしょうがねえやつだな。なぁ吹雪よぉ」

 同意を求めるように染岡が吹雪の方をみると、俯いて悔しそうな顔をしていた。そんな表情をするのをみたことがなかった染岡は異変を感じ「どうした?」と声をかけた。

「ボク…役にたたなかった」

 グッと歯を食いしばり眉間に皺を寄せ顔を歪ませた。

「んなこと言ったら俺だって…」

「なんにも出来なかったんだ!」

 染岡の言葉を遮るように大声で叫ぶように言った吹雪の頭にポンと軽く手が乗せられた。
 驚いて顔を上げると蒼龍が吹雪の頭に手を乗せていた。自分より高めの位置から置かれた手は暖かくゆっくりと優しく頭を撫で始めた。

「蒼龍くん?」

 名前を呼んでもただ優しい微笑を浮かべるだけだったがそのほほ笑みと暖かい手が吹雪をどことなく安心させた。

(あったかい…)

 手の熱が頭から体に広がり心まで暖かくなった気がした。

 眉間に皺を寄せて歪んでいた吹雪の顔が次第に安心しきった表情になるのを見ると両手で吹雪の髪をシャンプーでもするかのようにワシャワシャとしだした。

「うわっ、えっ?蒼龍くん!?」

 満足したのかワシャワシャするのをやめて乱れた髪を手で撫で付け元に戻しまだ驚いている吹雪を呼んだ。母親が子どもを呼ぶような優しい声だった。

『そんなことみんな思ってない。自分を追い込むんじゃない』

 優しく諭すように声をかけた。最後にポンポンと手を頭にやった。

 すっかり二人の世界に入ってしまった吹雪と蒼龍を見て声をかけるべきか染岡は迷っていた。というよりなんだか気恥ずかしくて途中、二人から目を反らした。
 チラッと吹雪をみると安心しつつも嬉しそうな顔をしている。心なしか頬が赤い気がする。

(んなわけねぇか。み間違いだ)

 またもや染岡は視線を反らした。なんだかんだ彼も思春期である。

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作者名:南極 | 作成日時:2019年11月29日 20時

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