【鬼滅の刃】甘い言葉に誰もが堕ちてゆく【男主】

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Aの屋敷



(何故こんな事に…早く甘露時のとこへ行きたいのにﾈﾁﾈﾁ)


『蜜璃ちゃん桜餅はつぶあん派かこしあん派？』


「どちらも好きだったはずだ」


『じゃあ今回は粒あんにしようかな
小芭内も食べれるよね？』


「あぁ。お前も不死川に桜餅を持っていくのか？」


『…』


「おい、無視か」


『名前で呼んでくれないと返事しないよ』


(子供か)
「…A」


『俺はおはぎを作って持っていくよ
実弥おはぎが好きらしいから』


「…少し羨ましいなﾎﾞｿ」


『俺は蜜璃ちゃんが羨ましいな
心配してもらえるってきっと幸せなんだろうね』


(！聞こえてたのか)

「おまe、Aなら心配してくれる人沢山いるだろう」


『どうだろうね』


いつもと変わらない顔に見えるが哀しげな瞳をしているのを伊黒は見逃さなかった


(……)


しばらく無言のまま作業時間が続く



『さぁ出来た、味見してみてよ』


「いや俺じゃなくてAが食えばいいだろう」


『俺ちょっとやらなきゃいけない事があるからその間に味見よろしく』


「おい！ったくまた話を聞かずに出ていくとはなんて奴なんだﾈﾁﾈﾁ」


(まあ今回はそれに助かったが…)


ﾊﾟｸ


「…！美味い、作り立ては味が違うんだな」
(きっと甘露時も喜んでくれるだろう)


食べ終えて少しすると丁度よくAが戻ってきた


『ごめんね、遅くなっちゃった
どう？美味しかった？』


「あぁ」


『ならよかった、これ包んで置いたよ」


(包んでたって事はもう自分で味見してたんじゃ…
やる事があるって言うのはアイツなりの気遣いだったのか)


『ん？どうしたの？早く蜜璃ちゃんに渡しておいでよ
小芭内が作ったって言ったらきっと喜んでくれるよ』


「礼は言わないぞ、Aが無理矢理連れてきたんだからなﾈﾁﾈﾁ」


『うん、もちろん
一緒に作ってくれてありがとう、楽しかったよ』


「…俺も結構楽しかった」


『それはよかった、またね』


「ああ…そいえばAは何が好きなんだ？」


『俺？んーなんだろうね』


「…なら元気の出る事はなんだ
それをやると元気が出るとかあるだろう」


『ハグかn


ギュ


『！ありがとう』


「俺が心配してやるからもうあんな顔するな
…じゃあ俺は行く」


赤面しながら伊黒は出ていった


(可愛い…さ、俺も実弥のおはぎ仕上げちゃおう)


(あんな事をするなんて俺はどうしたんだ…
相手はしかも男だぞ…///ﾈﾁﾈﾁ)

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