若頭に溺愛されています【るぅと】

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Aside

『うわ、ひどい顔…』

泣き晴らしたあと、鏡で萎える

『これじゃあるぅとさんにガッカリされちゃうよぉ』

そして、Goo○leで調べる

『涙、跡、消し方っと…』

すると、後ろから温もりを感じた

「僕がAの泣いた後の顔くらいでガッカリするとでも？」

『んむぅ…どこから聞いてたの』

「うわ、ひどい顔あたりから」

『最初からじゃん』

もぅ、とため息ついて

私はスマホに向き直る

すると、彼は私のスマホをぽいっと取った

『ちょっ、るぅとさん！』

「ん…目ぇ真っ赤だね」

それが恥ずかしいのに…

「へへ、病みメイクみたいで可愛い」

私の涙で赤く腫れた部分を、彼は親指でなぞる

そんな可愛いなんて言われたら

簡単に消せないよ…

『だけど消しますっ！』

乙女足るもの、やっぱり恥ずかしいから

すると、「じゃあ僕が消す」とスマホを見て、ふむふむと頷いた

そして、椅子に座らされた

「蒸しタオルと、冷タオルを交互に目元に置く」

「上向いて」と言われたから素直に従うと、目元に冷たいものが乗っかる

『冷たぁ…』

「がまんー」

そして、次は温かいものが乗っかる

気持ち良すぎて、目がとろんとしてきた

『ふわぁ…』とあくびする

すると彼はまだ寝て欲しくないのか、冷タオルを私の首に当ててきた

『ひゃぁ！』

『もうるぅとさんっ！ビックリした』

「だってAが寝そうだったから…ね？」

ね？だって

可愛いよ、ずるすぎるよ、！



無事跡は消せ、元通りの目になった

『わ、本当に戻った』

さすがGoo○le先生だ

「Aの可愛いおめめ復活だね」

るぅとさんは、私のほっぺを掴んで優しく引き延ばす

『しょれほっぺれしゅけど…』

上手く喋れなくて、るぅとさんにクスクス笑われる

なんてイチャイチャしてると視線を感じた

るぅとさんも辺りをキョロキョロ見渡してるけど、見つけれてないみたい

あのるぅとさんでも分からないくらい気配を隠してる…

…不法侵入とか？

私もキョロキョロと辺りを見回してみる

すると

『あっ』

「え？」

『みっけ！』

その正体は小さな番犬達

「だから見つけられなかったのか…w」

るぅとさんは呆れたように笑う

『んと、君がたぴちゃん、君がつーちゃん、君がモカちゃん！』

「んでこれが、ひなちゃんっと」

番犬達の後ろからさとみさんがニュッと現れ、猫を抱いている

さとみさんいつも猫抱いてるな…

なんか不思議な人…

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