若頭に愛されています【るぅと】

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Aside


あれから一週間がたった

今は、開店前

「…」

『アカネさん？』

「…」

『だ、大丈夫ですか？』

「へ？あ、ごめん！聞いてなかった…」

『さっきから上の空ですけど、大丈夫ですか？』

「うん、大丈夫。少し悩み事」

『よければ聞きますよ』

時間があるので、悩み事を聞いてあげる事にした



『ぷ、プロポーズ！？』

「ちょっ、声デカい！」

『わ、ごめんなさい』

アカネさん曰く、この前、な組が来た日、ジェルさんにプロポーズされたらしい

『どんな感じですか！？』

乙女たるもの、この手の話は大好きだ

「結婚してくれへん？って」

『おー、カッコいい…！アカネさんはどう思ったんですか？』

「そりゃあ…嫌じゃないわよ」

「でも、相手は殺し屋よ？好きな人が亡くなる可能性が、普通の夫婦より断然高いの」

今、好きな人って…

嫌じゃないって、好きって意味だったんだ…

『アカネさんの好きなようにすればいいじゃないですか！だって、アカネさんの人生ですよ？賭けることも人生を楽しむ一つだと思いますけどね』

アカネさんは、くすっと笑って

「そうね。ちゃんと返事する」

と言った

「いつ店に来てくれるかな…」

『結構頻繁にくるんですか？』

「うん、多い時で週2ね」

めっちゃお金持ちじゃんっ！

「…るぅとさんがゴールド積んだのはビックリだったなぁ」

「だってあの人、全然高いお酒頼まないのよ？」

『え！そうなんですか！』

「気に入られてるんじゃない？」

『…そう…なのかな』

ぽっと顔が赤くなる

「そろそろ開店するよー」

店長の一言で全員が静かになる

身だしなみを整えて、髪もチェックする

なんだって今日は、彼が、るぅとさんが来てくれるらしいから…！


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