若頭に愛されています【るぅと】

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るぅとside

「あ、明日僕ところちゃんでお仕事行く事になった」

膝の上の彼女は、「待ってますね」と笑いながら言った

初めの頃は、お仕事行くと言うと不安そうにしていた彼女

でも、今となっては少し嬉しそうだ

…お仕事の時のるぅとさんがカッコいいって

確かに髪もセットして、スーツ着てるけどさぁ…

そ、その反応は可愛いすぎない！？

僕だって仕事は嫌いじゃなかった

だけど、彼女に言われてから好きになったんだ

帰ったら彼女が出迎えてくれる

そう考えると、仕事もはかどるような気がして
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Aside

皆でお喋りしていると、ゴーンと時計が鳴った

「んぁ、もう日付変わっちゃったよ」

莉犬さんの一言で、全員が時計をチラ見した

「わ、ほんとだ！皆は別に夜更かしはいいけど…」

「ころんるぅとは、仕事なんだし寝なよ？」

ななもりさんが二人をチラチラと見て言う

「うっ…ゲーム…」

ころんさんは、遺言のように言い残して部屋へと帰っていった

「俺あかねのとこ戻るな」

ジェルさんはあかねさんの元へと

「Aちゃんどーする？眠たくないんでしょ？」

さとみさんが、目がぱっちり開いてる私に声をかけてくれた

『眠たくないかも』

「じゃあ、おにーさん達と遊ぶ？」

「俺も遊びたい！」

さとみさんと莉犬さんが笑顔で言うから断れない

『じゃ、じゃあ遊びたい！』

「え！？…どんな遊び」

少し、いや、とても驚いたるぅとさん

どんな遊びって…w

「大人な遊び」

さとみさんんんんんん！？

「じゃあAを遊ばせない」

『え…あ…二人とも…』

「大人なUNO。」

どや顔でUNOを持つさとみさん

『ぶっ、あははっ！』

思わず吹き出してしまった

「さ、さとみくんw」

莉犬さんも笑っていて、ひーひー言ってるから相当ツボに入ったのだろう

「Aは笑顔かわいーね」

さとみさんが、私の頭をぽんっと撫でる

すると、るぅとさんが私の頭に顎をのせる

「UNOならいいよ」

るぅとさんは話を切った

「るぅとくんは寝よーね」

ななもりさんの一言

「はぁい…」

とぼとぼしながら帰っていった

そして、この場にはななもりさん、莉犬さん、さとみさん、私だけが残った

『…ちょっとるぅとさん見てきます』

「ふふっ、るぅとくんどうなってるか分かったんだ」

さっきまで、眼鏡をかけてパソコンをしてたななもりさんが顔を上げる

『えへへっ…』

私は照れ笑いして、るぅとさんの後を追った

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