天然人たらしな、クールぶりたい男子高校生のお話【ツイステ】

__jealousy__ ページ20

教室に入ると、

次の授業の予習をしているリドルの姿があった。



ふと昨夜の事を、思い出す。



いつもと変わらない気もするけどな……。




『おはようリドル』


ﾘﾄﾞﾙ｢おはようA｣


『最近どう？？』


ﾘﾄﾞﾙ｢？？最近？｣


いや俺、なに、〇モリさんみたいな質問してんだよ。

リドル困ってんじゃん


ﾘﾄﾞﾙ｢そうだね……新入生の規則破りが多くて、少し困っているよ｣


『あぁ、ハートの女王の法律？だっけ？』


ﾘﾄﾞﾙ｢入学したてとはいえ、ハーツラビュル寮生としての自覚をもってもらわなくちゃ困るね｣


『わかる……新入生ってどうしてこう、ハプニングばっかり起こすかねぇ』



リドルとは同意見だな。


こりゃもうリドルが悪いとか言う、エースが悪い。


今回は、俺は助けてやれない、ごめんよエース。



ﾘﾄﾞﾙ｢Aの所も入学初日から色々と大変そうじゃないか、話は聞いているよ｣


『そうなんだよ〜、俺はそれでもう二日間も寝不足……』


ﾘﾄﾞﾙ｢お互い、苦労するね｣


『あぁ…。俺はリドルの味方だからな……！』



グイッとリドルの両手を掴んで宣言する。



ﾘﾄﾞﾙ｢？？あ……ありがとう…？｣


『あっそれと、今日はラギーと昼飯食べる約束してて、リドルも来る？？』



普段、昼休みは同じクラスのリドルと昼飯を食べている。



たまにジェイドとも食べるけど、

ジェイドがいるとフロイドも来るから

リドルが嫌がるんだよな……。



リドル｢それなら今日は大丈夫だよ。わざわざ伝えてくれてありがとう｣


『そっか！悪い！また一緒に食べような！』









・
昼休み。



ﾗｷﾞｰ｢Aくーん、来たっスよー｣


『ラギー！！』



教室の入口で俺を待つラギーに、タックルをかました。



『朝のお返しじゃーーー！』


ﾗｷﾞｰ｢ｸﾞﾍｯ苦しいっス………｣



朝のお返しのつもりで、いつもよりきつめに抱きついた。



入口でラギーとじゃれていると、



ﾘﾄﾞﾙ｢通行の妨げになるから他所でやってくれるかい？｣


と、ムスッとしたリドルが腕を組んで俺たちを見ていた。



『ごめん、リドル。今退くから』


ﾗｷﾞｰ｢俺は悪くないっスよ！｣


『ほら行くよラギー』




反論するラギーを連れて、教室を出た。



ﾗｷﾞｰ｢リドルくん、虫の居所でも悪いんスかね？｣


『色々あるんだよ、寮長だからさ』


ﾗｷﾞｰ｢そういうもんスか｣

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