【弱ペダ】青瞬ペダル【男主】 (ページ3)

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兄弟と春眠ページ3

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４月

桜もピンクから緑へと色を変え

オレ等高3も最後の新学期を迎える今日

否

今日もオレの1日は

オレとそうデカさも変わんねえガキを起こすことから始まる

1年の頃からこんなのを続けてたら、

いつの間にかコイツと荒北兄弟何て言われるようなってた

まあ、どっかで聞いた「ママ北」何てのよりも全ッ然マシだヨ

基本何かにくるまってっと絶対ェに出てこネェから、毛布類は全て最初に剥ぎ取る

「オラ、Aチャァン起きろ、朝だヨ！起きネェとまァたあのデブに女子からのお菓子全部搾取されちまうヨォ！！」

「んー」とか「うー」とか言いながらも、薄らと目が開きオレに向かって手を伸ばす

お、今日は結構調子イイんじゃナァイ？

なんて思っていると、

「うおォ……っ！！─── 視界が回る

なんつー馬鹿力だよ……

何故か隣で一緒に寝転んでるオレ

挙句オレを抱き枕にしてやがる

「ハァ………… 」

この手に引っかかるのはもう何回目だろうか、と頭の中で考えるが

途中で拉致の明かないことに気づき深い溜息を漏らした

「バァカチャンが…… 」

こんなに気持ち良さそうに自分の隣で眠られては、もはや起こす方が悪いことをしているようではばかられてしまう

それにこの、

まるで彫刻のように整って

女のように白くあどけない寝顔は

普段よりも幼く見え

本当に弟のようだと思ってしまう

「ふわっふわ、アキチャンみてェ… 」

Aのくせっ毛に頭を埋める

何だか自分もまた眠くなってきてしまった

「 ( どうせ始業式で終わりだし、午後からの部活には顔を出しゃ問題ネェだろ ) 」

微睡み(まどろみ)の中で考えを巡らすも、ゆっくりと意識は溶けていく───

温かな春の陽射しが射し込む部屋、荒北は再び毛布を引き上げた

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「やあ、寿一。靖友とA見なかったか？」

「いや、朝荒北は遊部を起こすと言ったっきりで、遊部は朝から見ていないが」

「やれやれ……荒北のやつめ、またか」

「どうする尽八？行くか？あいつらに見つかる前に」

「ああ、犠牲が出る前に急ぐぞ隼人」

───「黒田が見たら出血死待った無しだ」

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