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あの頃の笑顔を見るために ページ30

何とか会社に間に合った


モブ太「あれ?今日は先輩遅かったですね
なんかあったんですか?寝坊?」


「あー、うん、まぁそんなところかな。はは」

六つ子のこと考えて棚に足ぶつけて遅刻したなんて、言えるか!


モブ太「珍しいですね!そんな1面もあるだぁ〜」


「あははー」

十四松はチラチラと私の方の様子を伺っているようだ

ダメだよ、そんなにあからさまに見たら。



てか、モブ太から早く離れよう。子犬男子は苦手だ
悪いやつではないんだけどな…
なんの感情も入ってない声で交わそうとした



待てよ…。こいつを利用すれば…

心の中でニヤリと口角をあげ、あの六つ子の5人に避けられて心が折れそうになりながらも、仕事をし昼休みに突入






「モブ太くん、お昼一緒に行こうよ!」


社内が少しザワつく
そりゃそうか、結構あしらってるイメージあるよね笑



モブ太「ぇ?ぼ、僕ですか…?」


拍子抜けしたような声を出してそう問いかけた


「君以外に誰がいるのさ!
今日は奢ってあげるよ!何食べたい?」


十四「みさ 「中華?イタリアン?和食?」


突然椅子から飛び出したから驚いたけど咄嗟に判断して良かった。



モブ太「先輩となら何処でもいいです!!

嬉しいなぁ〜!」


ぱぁ!と絵に描いたように顔が明るくなり心無しか花が飛んでいる…



なんか心が痛くなってきた…
こんなに純粋な子を私はあしらっていたのか…

可哀想だから今日からちゃんとしてあげよ…



十四「まって!美咲!」

やれやれ…


「…ごめんね、ちょっと待っててね、モブ太くん」


一応社内なので貼り付けた笑みを浮かべた


「どうしたんですか?松野さん」


十四「っ。僕も行きたい…」


まぁ、予想はしてたよね…
でもそれは無理なので


「すみません、松野さん。今日はモブ山さんとということで考えていたので…」


おー、六つ子の視線が痛いよー

十四「…そっか、わかった!ありがとう」

少し寂しそうに感じるその声に罪悪感を覚えた


「いえ、こちらこそ。またの機会に」


そして私は十四松に耳打ちをした


「あまり、目立つような事をしないで。
私はあんたらが大嫌いなの。

今度こんなことしたら許さないから。」


我ながらなんと上から目線。
ごめんね、十四松。 貴方が1人になってしまう可能性など捨ててしまって。


少し肩を震わせながら十四松はコクリと頷いた。



「さ、行こうか、モブ太くん」


モブ太「はいっ!先輩!」

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イエローフラワー(プロフ) - 紫の花さん» 大好きと言って貰えるとものすごく励みになります!ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月20日 22時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
紫の花 - 更新頑張ってくださいね!この作品大好きです。 (2019年11月10日 13時) (レス) id: 6901ca6e6d (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - ニコちゃんマークさん» 面白いと言って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2019年8月9日 22時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ニコちゃんマーク - 最新頑張って下さい!とっても面白いです! (2019年8月6日 14時) (レス) id: c2a6a5489d (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - 哲弥さん» 応援嬉しいです!ありがとうございます! (2019年7月29日 9時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イエローフラワー | 作者ホームページ:ノンノン  
作成日時:2017年5月28日 12時

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