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96猫さんにそらるさんの家の住所を教えて貰って、携帯を見ながら走る
もう外は真っ暗だ
夜ご飯も食べていないし、学校帰りだったのでバックも重い
走る状態的には最悪だ
着いたマンションは大きくて、96猫さんの家もそういえばめっちゃ豪華だったなっと思い出す
さっきそらるさんに走りながら電話をしたけれど出てはくれなかった
携帯の電源を切っているのかもしれない
8階の821号室
96猫さんのトークを画面をもう一度開いて確認する
今が帰宅時間で良かった。
スーツの人の後ろを通ってマンションに侵入した
エレベーターに駆け込んで8階に上がる
そんなはずはないけれど、一緒にエレベーターに乗っている人に怪しまれている気がしてとても居心地が悪い
はやく。早く着け。
ﾋﾟｰﾝ
無機質な音がなって扉が開いた
エレベーターを下りる
821ってどっちだ
3方向に別れている道
焦っていて考えるのも無駄に思えてしまう
とりあえず左からっと思い左の道を選ぶと、パシリっと手首が掴まれた
｢っ！？｣
びっくりした勢いで手を振り下ろしながら振り返る
手は振り払えなかったけど、その人物は確認できた
｢……なんですか｣
｢行ってどうするの｣
真っ白な髪の毛に、真っ黒な服
エレベーターの光が逆光になって、表情が見えずらい
｢離してください｣
｢行ってどうすんだよ｣
まふまふさんのものとは思えない荒々しい口調に、半歩足が下がる
｢行ってから考えます。行かないっていう選択肢はありません｣
ｷﾞﾘｷﾞﾘっと嫌な音がわたしの手首からなる
とっても痛い
こんな細腕なのにこんな力が出せるなんて思いもしなかった
｢キミが行ったら助けられるわけ｣
｢分かりません｣
｢だったら───｣
不自然にそこで言葉が切れて、まふまふさんが黙った
｢96猫さんと天月さんに事情は聞きました。今ネットで悪化したのもさっき見ました。
そらるさんに合わせてください｣
頭を下げる
私はお願いすることしか出来ない
私だって女で、一般人で、危険分子であることは自覚してるんだ
掴まれていた手が離されて、だらりっと私の元に返ってきた
顔を上げるとまふまふさんが近づいてきて、私の胸に何かを押し当てる
｢そらるさんを助けて……｣
小さな声でそう言われた
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うみ(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/pearl122636/ (2021年12月3日 0時) (
レス) id: 77005ad5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» いえいえ、良かったです笑 (2020年10月28日 22時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - 読めました！本当にありがとうございます！(遅くなってすみません…) (2020年10月28日 21時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» R表示でも無理なら……ウェブの方でURLを貼っていただく他ないようです泣すみません (2020年10月26日 20時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - あの、題名とURLどちらをコピペしても見れません…どうすればいいのでしょうか… (2020年10月26日 20時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2020年7月29日 16時
