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｢テストだる｣
｢黙ってやりなさい｣
｢疲れた｣
｢口じゃなくて手を動かしなよ｣
｢あぁぁーつまんねぇー｣
四角いテーブルの隣の一辺に座ってる彼がだぁーっと言いながらこちらに倒れてくる
私も流石にこれには手を止めてため息をついた
｢ちょっと……人の邪魔しないでよ｣
｢飽きた。やめよ、これ｣
｢飽きる飽きないとか、つまんない面白いとか、勉強はそういうんじゃないから｣
｢平均点取ればいいんだよ。そんなにやってなんになるんだよ｣
私の肩に頭を乗せていたmondoはそのままずるっと滑り落ちて私の足に着地する
因みに言いますけども。
私この人に好きだとか愛してるとか、そういう明確な言葉一度も貰ってません
でも学校帰りは毎日送ってくれるし、テストが近づけばこうして私の部屋で勉強する
私たちの関係はまだ“友達”であるはずだけど、彼の行動一つ一つは明らかにそれを逸脱していた
｢つまんね。本当、つまんね｣
｢勉強しないと仕事なくなるよ？｣
｢……それはそう｣
グダグダと人の膝の上で自由に動き回るこいつに、私は鉄槌……という名のデコピンをかましてやった
｢おい……喧嘩売ってるのか？買うけど｣
｢何怒ってんの。人の膝の上でゴロゴロと動いて
邪魔なんですけど｣
｢何が邪魔って？｣
｢mondoの頭｣
至極真っ当なことをいった
私のデコピンは完全に正当防衛に当たるでしょ
それが分かったのかmondoは黙って起き上がった
そして何故か私の顎を掴んで無理やりmondoの方に向きを変えさせられる
｢何してんの｣
｢どこまでなら許す｣
｢なんの話……｣
真っ直ぐ私を見てくるmondoに息が詰まった
さすがに私も慌てて、｢ちょっと……｣とシャーペンを置いて私の顎を掴む彼の手を逆に掴んだ
｢キスは？髪を触るのはいいの？｣
そう言ってmondoはボールペン1本で止めていた私の髪をそれを抜くことで解いた
重力に従って落ちた私の髪に指を通して、私の目の前でパラパラと落としていく
｢今、キスとか言わなかった？｣
｢言ったよ？｣
｢それは……、友達じゃ…ないでしょ｣
｢───そうだよ｣
あんまりにも簡単に曖昧だった私たちの関係がぶち壊されていった
分かりきっていたことなのに、いざ目の前にそれが現れると自分でも驚くくらい心臓が跳ね上がった
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月瀬咲(プロフ) - 長くなってしまいすみません。これからも応援してります……！ (2021年12月11日 16時) (
レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬咲(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。他の作品と共に拝読いたしました。素敵な作品で感情が凄く動かされました……！タイトルがこの読み方であってるのかな？と思いながら読んでいたのですが、最後に答えが書かれていて言葉では表せないような気持ちになりました……！ (2021年12月11日 16時) (レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ゆーちゃさん» ありがとうございます。是非ともまた、他の方の作品で (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - m i s aさん» misaさんいつもありがとうございます🦕後日談(泣)なんか、考えても考えても大人な雰囲気になってしまって笑笑書きなぐったら載せますね (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - はやせさん» うぅ、ありがとうございます。CR好きと言ってもかけるほど理解してる方は少ないので、もし次書く方が知っていたらまた (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
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