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トン…。
mondoの綺麗な指が私の胸に突き刺さった
mondoに伝えてしまってる心音がまたさらに酷く大きくなったのが分かる
その指が何を示してるものか分からない
けどmondoはしばらくするとその手を離して私をまたいでる足を退けた
座る彼に合わせて私も起き上がり隣に座る
そしてゆっくりとmondoの頭が倒れ込んできた
……懐かしいな。
昔、こうして、恋人って関係でもなかったのに、まるでごっこ遊びをしてるかのように膝枕をしたことがあった
でもあの時は互いが互いを許す確証があったから
｢いいの…こんなことして。
期待しちゃうんだけど……｣
｢知らね｣
柔らかい髪を撫で付ける
どんな顔をしているのか私には見えないけれど、私に都合よく進むこの状況に笑みを作った
寒空の浜辺
誰一人として来ようなんて思わないでしょう
このまま時間が止まって、世界に私とmondoだけになればいいのに
そうしたらなんの心配も要らないのに
｢キスまでなら許す｣
｢…キスは恋人としかしないものでしょ？｣
｢有効期限まであと3秒でーす｣
｢ちょっと…!｣
カウントダウンが勝手に始まり、もう既に2秒使ってしまった
でも私に後頭部を向けてる彼にどうキスしろというのだ
残り1秒のその猶予
もう無理だと諦め、言い訳を頭の中に並べた
でもその用意された作り物の盾は発動されることは無い
その言葉は私の口の中で溶けていってしまった
それは一瞬の出来事で、少し勢い余ったのか歯がガンっと当たった
人とのキスは久しぶりだった
最後にしたのは食って殺されそうになったあのキス
mondo……私、あなたの優しいキスが大好きだよ
下から押し付けられるキスに、私は彼の肩を握った
口の中がすごく熱い……それは外が寒いからそう思うのかな
あー、どうしよう。喉が渇くよ。
欲しかったの。これがどうしようもなく
送り込まれる全部の唾液を全て飲み込んで、それでも溢れ落ちてしまう液は私の喜びゆえのものなのかな
mondo…、ねぇmondo。
子どものようにキスしてないで言葉を言ってよ
私、もう確かなものがないとこうしてられないんだよ
キスの味も2人で寝た夜も全部知ってる
だから、ねぇ……
私はほんの少しだけ彼の肩を押した
昔だったらそんなんでやめてはくれなかっただろう
でも今は違う
宙ぶらりん状態の私たちの関係では、ほんの少しの拒絶が大きな意味を成していた
｢mondo…｣
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月瀬咲(プロフ) - 長くなってしまいすみません。これからも応援してります……！ (2021年12月11日 16時) (
レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬咲(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。他の作品と共に拝読いたしました。素敵な作品で感情が凄く動かされました……！タイトルがこの読み方であってるのかな？と思いながら読んでいたのですが、最後に答えが書かれていて言葉では表せないような気持ちになりました……！ (2021年12月11日 16時) (レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ゆーちゃさん» ありがとうございます。是非ともまた、他の方の作品で (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - m i s aさん» misaさんいつもありがとうございます🦕後日談(泣)なんか、考えても考えても大人な雰囲気になってしまって笑笑書きなぐったら載せますね (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - はやせさん» うぅ、ありがとうございます。CR好きと言ってもかけるほど理解してる方は少ないので、もし次書く方が知っていたらまた (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
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