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｢何かわからないことがあれば言って｣
｢はい……｣
担任の先生だと急に挨拶された目の前の男性
その後ろをただ着いていく
もう学生は教室に入っているせいか廊下はすっからかんで、見慣れない学校は自分が異質だと感じさせてくるばかり
｢まだ新学期始まって一ヶ月しか経ってないから、安心して｣
｢はい｣
餅つきのようにペッタンペッタン、私の“はい”だけの返事では会話も続くはずもない
それでも足の歩みだけは続くので目的地である私の教室も近づいてきた
そしてついに目の前の担任が足を止め、一度私の顔色を伺う
｢一緒に入るか｣
｢どちらでも構いませんよ｣
｢じゃ一緒に行こう｣
取っ手口に先生が手をかけ、そのまま戸を開けた
先生が完全に教室に入るのを見送ってから私は肩にかけているカバンを持ち直し、一歩を教室の中に入れる
決して左は見ない
前だけ前だけ。と自分に念じて、なるべく自然を装って先生の真横に移動した
｢この子は今日からここのクラスメイトになるAだ。みんな仲良くしよう｣
先生の慣れていなさそうな挨拶を静かな教室は反応すらしなかった
でも私が目線をあげると向こう側に座るこれからのクラスメイト達みんなと目が合った
さすがにうっと言葉をつまらせ、一瞬先生の方に視線を飛ばした
｢一言言えるか……？｣
私に来た助け舟は豪華客船には程遠い、いかだの方がまたましなくらいのボロっちい舟だった
頼りにならない…。
私は再び視線を前に戻した
｢初めまして。日本から来ました、Aです。よろしくお願いします｣
お辞儀をすれば、パラパラと拍手が聞こえて硬い空気が私を迎えた
先生が教えてくれる席に私はみんなの視線を浴びながらそこまで1人で移動する
出席番号で座ってるんだろうか
それでも私の席は一番端の一番後ろ
お隣は左の男の子ただ1人
でもその男の子は机に突っ伏して寝ていた
怒られればいいのに
｢それじゃ、みんなもAさんに色々教えてあげるように｣
終わった朝の報告会に先生もいなくなって、ざわっと騒音が教室を満たした
そして
｢うるさ……｣
隣の彼も起きた
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月瀬咲(プロフ) - 長くなってしまいすみません。これからも応援してります……！ (2021年12月11日 16時) (
レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬咲(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。他の作品と共に拝読いたしました。素敵な作品で感情が凄く動かされました……！タイトルがこの読み方であってるのかな？と思いながら読んでいたのですが、最後に答えが書かれていて言葉では表せないような気持ちになりました……！ (2021年12月11日 16時) (レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ゆーちゃさん» ありがとうございます。是非ともまた、他の方の作品で (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - m i s aさん» misaさんいつもありがとうございます🦕後日談(泣)なんか、考えても考えても大人な雰囲気になってしまって笑笑書きなぐったら載せますね (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - はやせさん» うぅ、ありがとうございます。CR好きと言ってもかけるほど理解してる方は少ないので、もし次書く方が知っていたらまた (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
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