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｢……なんか怖い。いい、教えてくれなくて。｣
何となく嫌な予感がして、というか楽しそうに笑うsellyを見ればすぐに分かる
ジリジリと近づくsellyの肩を押し返しつつ自分の体を遠ざけようとしたけど、何故か後頭部にsellyの手があってこれ以上下がれない
｢待って待って、本当に何！日本語！日本語で言わないとダメ！｣
｢オレこれの日本語知らねぇ｣
｢嘘つき！｣
｢いや、これは本当だ、本当に知らねぇ｣
着実に近づくsellyに私は目をぎゅぅっとつぶった
でも一向に何も起こらなくて、ゆっくりと片目だけ開けるともう目と鼻の先にいるsellyとバッチリ目が合った
｢勉強しろぉ｣
｢……はい｣
それだけ言われると私は解放されて、そして私はすぐにくるんと元の位置に戻ってバクバクの心臓を押さえた
き、き、キスされるかと思ったァァ……
手を膝において、sellyには完全に背を向けている
今顔見られたら絶対に真っ赤だよ
小さく深呼吸をして、落ち着けと自分に唱える
でも次の瞬間肩に重みが加わった
首に当たる髪がくすぐったい
｢selly……？｣
sellyが後ろから私の肩に頭を乗っけているんだろう
手探りで頭を触ってどうしたの？と聞いてみる
｢オレは……Aが遠いのがいいじゃん｣
sellyはどうやらさっきの話に戻ったらしい
元気のない声にどうしてそんなことを言うのかが分からない
｢Aのことを、オレは、好きじゃん｣
｢……は…ぃ｣
｢でも、Aが他のことの男、のことを、好きになって｣
口を挟もうと思った
そんなこと起こんないって
でも語尾が上がりながらも丁寧に一生懸命日本語で説明しようとしてるsellyの邪魔はしたくなくて、ぐっと我慢してうん。とだけ言った
｢そしたら、オレがその男を許す？の、こと出来ないし。……Aのことも、───殺すよ｣
きっと、その聞き慣れない言葉は、語彙力が足りなかったゆえの代理ではない
本当に……本当に、そうするつもりなんだ
急に肩が重くなった気がした
心臓が嫌な音をさせて、私の体を強ばらせる
でもsellyは言葉をやめなかった
｢だから、遠いのがいいじゃん。A、逃げるのできるよ、オレから｣
なんて答えたらいいの。
想像していたよりも一層大きなsellyからの想いに押しつぶされて声が出てこない
可愛い声して、私の首を絞めてくる
｢サランへー、A｣
｢……わかった。それでもいいよ。───私、selly
私は天使の笑みをした悪魔の腕の中に入った
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プー(プロフ) - 一気に読んじゃいました！憧れの恋愛シチュエーションです！これから短編集読もうと思います！素敵な作品です!!!ありがとうございます！ (2022年4月25日 1時) (
レス) @page10 id: 033f171bb4 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 餡子さん» こちらこそですよっ。書いてて楽しかったです😌2回目のリクエストもありがとうございます。書くの楽しみぃ🦕 (2021年12月2日 7時) (レス) @page26 id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - こるさん» うぅ、よかったです。本人にそう言っていただけると心が荒波から解放されます😖😖 (2021年12月2日 7時) (レス) @page32 id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - リクエストを書いてくださってありがとうございました！！😭💖すごくよかったです、、！！！このお話が大好きすぎるので、2回目のリクエストなのですが、夢主ちゃんが嫉妬して、sellyさんがすごく嬉しいみたいな感じのお話が読みたいです！！！ (2021年12月2日 2時) (レス) id: dd0a691134 (このIDを非表示/違反報告)
こる(プロフ) - リクエストを叶えてくださってありがとうございます、、！！めちゃめちゃ嬉しいですし最高でした😔💖本編も番外編もほんっとに大好きです！！これからも応援してます！！ (2021年12月2日 1時) (レス) id: 388f075311 (このIDを非表示/違反報告)
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